塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

帰国

2016/07/03-04

帰国の日、セキネくんのときと同じく10時45分にAlpyBusがホテルの裏手に来てくれることになっているので、朝方の時間を使ってちょっと散歩することにしました。

まだ雲が残ってはいますが、昨日の雨はすっかりあがってモン・ブラン周辺には青空が広がり始めています。反対のブレヴァン方面は雲に覆われていましたが、最後にもう一度シャモニーの谷を見下ろしてみようとゴンドラで上がってみることにしました。

しかし、プランプラまでゴンドラで上がってロープウェイに乗り継ごうとしたところ、ロープウェイが動いていません。装備を担いだクライマーたちも途方に暮れた様子で係員の女性と何やら言葉を交わしていましたが、視界が悪いからか整備未了なのかは不明ながら、ロープウェイの運行開始はすぐには期待できないようです。クライマーたちが肩をすくめて歩き去ったのを見て、私もゴンドラで下界に戻ることにしました。こんな具合に最後もちょっとしたアクシデントで終わってしまいましたが、それもまた旅の一部です。

すっかり晴れた空の下、約束の時刻ぴったりに現れたAlpyBusに乗ってシャモニーを離れ、ジュネーヴ空港へまっしぐら。これで何ごともなく旅行は終わりのはずでしたが、空港でさくっとチェックイン……と思ったらオートチェックイン機は働かない、カウンターは「私、研修中です」と顔に書いてある新人がずらりと並んでいずれもトレーナーのつききり指導を受けながら発券していて大渋滞、そこへ割り込む某国外交官(エコノミーなのに)、そして最後にセキュリティチェックでベルトがひっかかり逆戻り(これは私が悪いんですが)と散々な目に遭いました。どうやらジュネーヴ空港は私とは相性が悪いようです。それでもどうにか無事に予定の飛行機に搭乗することができ、フランクフルト経由で羽田行きの飛行機に落ち着くことができました。

帰りの機内では旅の写真の整理に精を出し、それが一段落ついた後は映画タイム。トム・クルーズ主演の『Oblivion』の映像美に驚き(さらに主人公が谷間の隠れ家にためこんだ昔々のレコードの中にAsiaやPink Floydがあるのにもっと驚き)、そして新作『Heidi』を見て、歩けるようになったクララをお父さんが抱きしめる場面にもらい泣きしているうちに、羽田に着きました。

いい映画だった……ではなくて、いい旅でした。