出発

2000/07/19

昼に会社を引けて、18時30分発のJL707便で成田をテイクオフ。飛行機の中ではSF映画『Mission to Mars』を観ました。火星に着陸した宇宙飛行士たちが遭遇した巨大な人面の謎解きから地球における生命誕生の秘密が明らかになるというストーリーで、『2001』をそのまんま引き写した宇宙船の造形には笑えましたが、なかなか楽しめました。

懐かしいバンコクのドン・ムアン空港に着いたのは23時ちょっと前。荷物の回収に手間取ってロビーに遅く出ると、バンコク在住の山仲間ユウコさんが迎えに来てくれていました。深夜の高速をユウコさんの車で突っ走ってスクンビットのソイ3にあるユウコさんのマンションに到着し、ここで白猫タイクーとも久しぶりに再会しました。

今回の旅行における「the most important mission」(ユウコさん:談)は、実はタイクーにかつお節を届けることでした。もともとラムヤイやランブータンといったライチー系の果物が好きだったタイクーですが、ある日試みに与えられたかつお節の虜となってしまい、以後ことあるごとにかつお節をねだるようになってしまったそう。数日前にとうとうかつお節のストックが切れて、不機嫌になったタイクーは飼い主であるユウコさんやお手伝いのエトさんに猫パンチを繰り出すようになってしまい、なんとかかつお節を補給してくれとの指令が私に飛んでいたのでした。

そんなわけでさっそくバッグからかつお節の袋を取り出して手のひらに乗せ床にうずくまっているタイクーの鼻先に差し出すと、いつもは用心深いタイクーが手のひらを直接ぺろぺろなめてかつお節に舌鼓を打ち、こうしてバンコク再訪の第1夜は平和裡にふけていきました。