出発

1999/07/17

ANA機で14時25分にバンコクのドンムアン空港に到着。いつものことながら機内食でお腹をいっぱいにして降り立つとさすがに気温の高さを肌に感じましたが、タイの最も暑い季節は実は既に過ぎています。出迎えのユウコさんと3カ月半ぶりの再会を喜び合いましたが、あらかじめの話ではリムジンバスで移動するはずだったのに、結局ユウコさんが自分の車を運転してきたと聞いて不安がよぎりました。

今回の旅行では基本的にはユウコさんの家に泊めてもらうことになるのですが、1日くらいはバンコクのホテルライフを経験するのもよいだろう、というわけで初日はスコータイ・ホテルに泊まることにしています。ホテルに入る前にいったんユウコさんの家に寄って荷物を置いてくることとし、空港から高速道路に乗りましたが、皆さんとにかくスピードが速い。制限時速90kmのところをこちらも110kmで走っているのにびゅんびゅん追い抜かされてしまいます。しかも道路標識はタイ文字が中心で英語は表記が小さいので、スクンビット通りへの降り口を過ぎてしまいそのままラーマ4世通りまで行ってホテルへ直行することになってしまいました。

なんとかホテルにチェックインしてから改めてユウコさん宅へ荷を置きに行くことにしましたが、今度はラマ4を突っ切ってウィタユ通りを北へ向かわなければならないのに他の車の流れに流されてラマ4を東に走ってしまい、ユウコさんは完全にパニック。こちらも慣れないナビをつとめてなんとか目的地のスクンビット通りソイ3(「ソイ」とは小路の意味)に辿り着きましたが……ユウコさん、もっとみっちり運転の練習をして下さい!

スコータイ・ホテルはサートン・タイ通りに面し、落ち着いた雰囲気の気持ちの良いホテル。パティオにはスコータイの遺跡風の装飾が施され、近代的な中にも異国情緒が漂います。ここでハイ・ティーをとることにしましたが、土曜日はチョコレート・ビュッフェになっており、ついつい食べ過ぎてしまいました。2人で700バーツに消費税7%、サービス料10%が加算されて823.90バーツ=約2,800円は日本の感覚ではお値打ちですが、こちらの物価水準から考えるとかなりお高めです。

夕食はホテルの敷地内にあるタイ料理の「CELADON」へ。SINGHAビールを飲みながら、辛いナスのサラダ、蟹のカレー、エビのフライ、チキンのグリル、焼飯を食べましたが、いずれもおいしくいただきました。ちなみにタイではスプーンとフォークで食べることになっており、スプーンをナイフの代わりに使って料理をひと口大に切ります。フォークはその際に料理を押さえるのに使うだけで、口に運ぶのもスプーンを使い、皿に口を着けたり直接かぶりついたりするのは礼儀に反するとされています。ともあれ2人でお腹いっぱいになって味も申し分なく、お会計も1,942バーツは大満足でした。

「バンコク」は地元では「クルンテープ」との呼び名の方がすんなり通ります。これはもちろん、バンコクの正式名称である「クルンテープマハナコーンアモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット」(都市名としては世界一長い、と言われています)の略称です。