塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

出発

2007/12/30

成田空港に着いたときに降っていた雨も、ボーディングの頃には上がってきれいな夕陽が見えていました。搭乗手続中の機内のBGMにはElton Johnの「Daniel」。飛行機に乗ってスペインへ行ってしまう兄を見送る歌で、これからスペイン語圏へ旅しようとしている自分にぴったりだと勝手に感慨に浸っているうちにテイクオフしました。

機内の楽しみは、やはり肩の凝らない映画です。料理好きのネズミが人間の青年と組んでパリの名レストランのシェフになるCGアニメ『Ratatouille』が筋書きも映像もとてもよく出来ていて、これは3回くらい観てしまいました。また、Mr.Beanシリーズの『Merry Christmas, Mr.Bean.』もさすがの出来映えです。

12時間のフライトで太平洋を渡ってヒューストンに到着し、空港で5時間待ちでグアテマラへ……のはずが、なぜかディレイ。空港ロビーのテレビでアメリカンフットボールの試合を観たり、"Your future is up to you and what you do."と脅すsteroidabuse.comのCMにアメリカを感じたりしながら待つことさらに2時間、やっと21時半すぎになって次の飛行機は離陸しました。

グアテマラシティに到着したのは午前0時すぎで、成田空港を飛び立ってからここまで約22時間が経過しています。待ってくれていた現地ガイド兼ドライバーのグスタヴォ・モラレスに遅い時刻まで待っていてくれたことに礼を言いながら握手を求めると、親しみやすい笑顔で彼も手を差し出してくれました。グスタヴォはちょっとずんぐり体型の40代の男性で、後で聞いたところでは、父がマヤ系、母がヨーロッパ系のメスティソ。母国語であるスペイン語の他に独・仏・伊語を話せるそうですが、今回の私とのガイディングはもちろん英語です。

ともあれ、空港から彼の運転する車で市内に向かい、道中グアテマラシティの簡単な説明を聞きながらの15分ほどのドライブで、この日の泊まりであるHoliday Innに到着しました。ここに辿り着くまでにずいぶん時間がかかったのですが、いよいよ明朝から憧れのマヤ遺跡への旅が始まります。