猫飯

今年の音楽的なトップイベントは、King Crimsonの来日であったと言えるでしょう。もちろんJohn WettonもBill Brufordもいませんが、とにかくRobert FrippがいればそれはKing Crimsonに違いありません。

仕事納めが終わった翌日、快晴ながら山に行く予定もないので久しぶりに「South Sound Studio」に入りました。当然、King Crimsonに敬意を表して彼らの曲を取り上げることにしたのですが、私の腕で取り組めるとしたらこれくらいかなと直前に聞き込んでコピーしたのは「Cat Food」です。オリジナルは『In The Wake Of Poseidon』に収録され、ヴォーカルはGreg Lake、ベースはPeter Gilesですが、私が底本にしたのはJohn Wettonがヴォーカルとベースをとっているブートレッグ版です。

……付け焼き刃というのはこういうもののことを言うのだと思います。John Wettonによる1973年10月23日の演奏と同年11月15日の演奏を中途半端にミックスしたもので、さすがにこれは没テイクとするべきところですが、まあプロではないので、自戒をこめてここに載せておくことにしました。ちなみにJohn Wettonの10月バージョンと11月バージョンは次の通りですが、わずか3週間でまったく違う演奏になっていることが聞き取れます。

(October 23, 1973, at the Apollo, Glasgow, Scotland)

(November 15, 1973, at the Volkshaus, Zurich, Switzerland)

10月バージョンはまだ手探りの中でとりあえず必要最小限の音を出している感じですが、11月バージョンになると完全に自分のものとしてノリが良くなり、彼らしいクロマチックな経過音を多用した遊びの多いベースになっています。おそらくこれを聞いた聴衆は、狂喜乱舞したことでしょう。