飾付

クリスマス間近。豊洲のIHI社では、敷地内の欅の木にブルーやホワイトのLEDの飾り付け作業が進行中。

しかしながら、つい先日、同社は07年3月期決算に対して302億円(連結営業利益)のマイナス修正を発表し、これが有価証券報告書の虚偽記載に当たり上場廃止基準に該当する恐れがあるとして、東証が監理ポストに割り当てています。証券取引等監視委員会も10億円超の課徴金を金融庁に勧告する見通しとの報道もなされていて、同社の経営陣にとっては、クリスマスどころではないでしょう。

同社が公表した「業績予想の修正および過年度決算の訂正に関する調査結果ならびに当社の対応方針のご報告」に目を通してみたところ、エネルギー・プラント事業において、建設工事の集中、工程混乱によるコスト増加と中間原価の把握遅れ、請負金増額交渉不調などが重なって、上記の過年度修正と今期業績見通しの下方修正を合わせると890億円もの業績悪化をもたらしたのだそうです。長期請負型の事業では、宿命的にコストオーバーランの危険と背中合わせのマネジメントを強いられるものですが、それにしてもあまりにも突然であまりにも巨額。上記発表にサマライズされた社内調査委員会報告書の文章を読むと、受注必達が最優先され、納期の平準化や請負金額に関する事業部の見解は営業部門には受け入れられないとか、事業部がリスク情報を報告しづらいと感じる事業本部幹部の高圧的な対応姿勢とか、いかにもありがちな統制環境上の問題指摘が連ねられてはいるものの、ありがち過ぎて本当にそれだけなのかと疑いをはさみたくなってきます。

(職場が)同じ豊洲の住民である私としては、同社にはぜひとも復活を果たしてもらって、豊洲の灯を守り続けてもらいたいのですが……。