飯倉

ひと冬をアイスクライミング に明け暮れて[脚注1]、先週末で一足早くシーズン終了。まだまだ低レベルですが、この歳でほぼ新しいジャンルに取り組み、数シーズンかけて独り立ちの実感を得た自分を自分で褒めてやりたい[脚注2]……というわけで、ホワイトデーにかこつけた自分へのご褒美にと「キャンティ」飯倉片町本店を訪れました。「キャンティ」は西麻布店にはこれまで何度か入ったことがあるのですが、こちらの本店は初めてです。

思ったより小さい店構えにちょっとびっくり。一階はカフェで、レストランは地階です。狭い階段をとんとんと下ると、そこはこじんまりとテーブルが密集したスペースになっていて、なんとなく隠れ家風。隣の客を気にせずにすむように計算されたテーブルの配置と照明とが巧みです。

最初に食前酒とピザをいただきながら、前菜のワゴンがやってくるのを待ちました。ずらっと並んだ料理の中から、各自5種類ずつ選べるという趣向です。

見た目だけでも楽しくなってきますが、もちろん味も期待以上。トリッパは温かくして別皿で出されました。美味。

ワインはすっきりした白でリーズナブルなもの、という注文にピノ・グリージョ[脚注3]を勧められました。美味。

定番のバジリコ・スパゲティと蟹のクリームスープ。美味。

メイン。左のグリルは塩胡椒でシンプルに、右はほほ肉の赤ワイン煮込み。美味[脚注4]

すっかり満ち足りたところにダメ押しでデザートが並びます。こちらは三品ずつ。

至福……。「古き良き」イタリア料理店というだけあって、親密な空間に親しみやすいサーヴ、そして美味この上ない料理とワイン。さすがにそれなりのお値段にはなりましたが、たまにはこういうのもありです。

いい気持ちになって渋谷に戻ると、道玄桜の蕾がほころびかけていました。春もすぐそこまで訪れているようです。


  1. 大げさである。
  2. お金と道具の力によるという説もある。
  3. たぶん。
  4. もう少し気の利いた表現はないのか?