蛇矢

今日は最近視聴したDVDのご紹介。ご覧の通り、Rushの最新ライブDVD『Snakes & Arrows Live』です。

2007年のツアーの模様を記録したこのDVD、収録地はアムステルダムで、タイトル通り『Snakes & Arrows』の曲を中心に据えつつ、「Limelight」「Dreamline」「Natural Science」「The Spirit of Radio」などなど、珠玉の名曲たちが惜しげもなく披露されていきます。楽曲・演奏とも非の打ち所がないライブの模様は、私がトロントで観たライブのレポートを参照いただくとして、このDVDに関して特筆しておくべき点は、まずその画質の良さとそれを存分に活かした大胆なカメラワーク。特に「Between the Wheels」のイントロでバンドの上空から5基のライティングステーションが降下する様子は、鳥肌が立つほどの迫力です。また、各楽器の音も非常に分離のよい録音で、Geddyのバキバキと音をたてるベースのパワーや、Neilのドラム(中でもライドシンバル)のキレの良さが見事にとらえられており、ライブバンドとしての彼らの凄まじい力量を存分に表現しきっています。さらに、随所に出てくるAlexのユーモアには毎度のごとく笑わされますが、まさかNeilまでがAlexばりのコメディアン振りを発揮するとは想像だにしていませんでした(「Tom Sawyer」の最後、キメのフレーズを叩かずに帰ろうとして慌てたAlexに呼び止められたりしています)。

Rushはこのところ、『Rush In Rio』『R30』とツアーごとに映像作品をリリースしていますが、本作はそれらと比較しても一歩抜きん出た出来と言えます。Rushファンはもとより、Rushに興味はあってもこれまで手を出せずにいた方は、ベスト盤がわりにぜひ本作品を手に入れて下さい。