神妙

この日、早朝発で一路水上へ向かいました。その目的は、10月の一ノ倉沢に入ったときに群馬県谷川岳遭難防止条例に即して危険区域入山時の登山届を提出することを忘れていたので、条例違反についての群馬県警による取調べを受けるためです。

登山指導センターの中にも、その前にも、マチガ沢の近くにも、危険区域の表示と登山届の提出を促す説明書きがありますが、それらすべてをスルーして一ノ倉沢に入ってしまっていました。もっとも、当日これらの前を歩いたときはまだ夜明け前の暗い時間帯でしたから目には止まりにくかったのですが、これまでこの地域に入るときには必ず登山届を出してきていたのですから、今回提出しなかったことは(うっかりとは言え)申し開きのしようがありません。

山岳警備隊が常駐する水上交番の方の車に載せてもらってやってきた一ノ倉沢出合。寒々しい光景ですが、懐かしくも、また愛しくもあります。ここから「あそこを登って事故を起こしました」と曖昧に指差している写真を撮って、水上へ戻りました。

午後は沼田警察署で取調べ。急速に青空が広がり、背後から純白の谷川岳が「がんばれ」と声援してくれているようでしたが……詳しい様子は省略。かっきー・セキネくん・私の三人がそれぞれ別の部屋に入れられ、それぞれ二人ずつの取調官がついて調書作成を行っていったのですが、警察の方の取調べは極めて穏やかで丁寧なものでした。ただ、13時に始まり19時までみっちり6時間の取調べには、正直ぐったりです。もちろん、警察の方は途中で休憩や飲み物をとることを勧めて下さっていたのですが、集中を途切らせたくなかった私の方から丁重にお断りして取調べを続けていただいたのです。調書作成が終わってから、顔写真を様々な角度から撮り指掌紋とDNAを採取して終了となりましたが、最後に取調べの中心になっていた方は、事故を起こさないようにしてこれからも谷川岳に来てほしい、という趣旨のことを言って下さいました。

長丁場だった取調べを終えて、帰路の途中で食事タイム。被疑者Kと被疑者Sはもつ煮系の料理でしたが、私は取調室の定番(?)カツ丼を注文しました。これがソースカツ丼ではなく卵とじカツ丼なら、完璧だったのですが。