寄付

肩の負傷でのブランクにジムの閉鎖を合わせて、まるまる三カ月ぶりの「T-WALL」。夕方到着してみると、今日から営業再開だというのにがら空きで心配になりましたが、20時頃から以前のように混み始めました。

それにしてもホールドが保持できない(ガバなのに)、クリップがたどたどしい、レストを忘れている、早い話が登れない。どうやら体重のせいもあるらしく、仲間からは「もう雪山シーズンは終わったんだからその腹周りのミートテックは脱げ」と教育的指導を受けました。……面目ない。

かかる仕儀に至ったのは自粛期間中の当方の油断のせいですが、ジムの側も休業期間中は無収入になっていたわけで経営的には相当なダメージを被っていたはず。昔お邪魔したことがある葛西の「ロックランズ」の閉店の報に接した同店の常連さんたちは、自分たちで支援できなかったことを残念に思っているのではないでしょうか。しかし常連さんの多くは月パスや年パス、回数券を購入し、いわば前払いのかたちになっているので、できる支援はできている状態という見方もできるかもしれません。むしろこれからの返金手続きなどがジムにとっては大変そうです。

実は、もらえる予定の特別定額給付金に自分の財布からプラスアルファして「日本赤十字社」「国境なき医師団」と某舞台芸術振興団体(依頼文にちょっと筆すべりの感があるので団体名は伏せますが、それだけ切迫していたのでしょう)、それに日本芸術文化振興会の「くろごちゃんファンド」に寄付し、さらにクライミングジムも支援したいと思って探したのですが、どういうわけか支援手段が見つかりませんでした。

そうこうしているうちに今度は、山小屋支援のクラウドファンディングとしてYAMAPの「山小屋支援プロジェクト」と山と溪谷社の「山小屋エイド基金」がほぼ同時に立ち上がりました。いずれのファンドもすべての山小屋をカバーしているわけではない(すべての山小屋が支援を希望しているわけでもない)にしても、意義ある取組みだと思います。

私はたまたま先に知った前者の方に寄付を行ったのですが、どちらもあっという間に数千万円単位の浄財が集まり、クラウドファンディングの力を思い知りました。こうした仕掛けがクライミングジムでもできていればそれなりにお金が集まったのではないかと思うものの、そういう動きにならなかったのは多くのジムでは上述のような前払い顧客がそこそこいて財務的な体力があった(日銭商売ではなかった)ということなのかな?ともあれ、今となってはそこを深掘りしても益はないので、これからなるべく足繁く「T-WALL」に通おうと考えるばかりです。

いや、その前に体重を落とさないと。ということはスポーツジム通い再開が先か……。