チセ

新富町の行きつけのお店「Coulis」にスタッフとして勤めていた宮武さんが独立し、オーナーシェフとして池之端に自分の店を構えるという話を聞いたのは昨年の12月のこと。その後、FacebookやCoulisのブログで開店情報を仕入れ、予約をとってこの日、その「Cise」に行ってきました。

4月11日に開店したばかりのお店らしく新鮮な雰囲気。店内には開店祝いのお花などもありました。ちなみに「Coulis」の方は昨日(4月23日)開店10周年です。

入ってすぐにカウンターが5席ほど、奥は半地下になっていて、そちらにもカウンターとテーブル席があるようです。ロフトもあるのですが、そちらは店舗としては使われていません。緩やかな区分で料理名が並んでいるメニューをもとにアラカルトで軽めのコースを組んでみました。

スパークリングで喉を潤していると、つきだしの登場。お皿がどことなく和風だったりします。

こちらは「Bread and Wine」を標榜していますので、パンのセットとワインも注文しました。パンは三種類、どれも個性がありながら上品です。ワインは最初に白系をお願いしたところ、宮武さんが自ら三種類出して下さいました。左はロゼ、中はニュージーランドの白(ソーヴィニヨン・ブラン)、右はイタリアのシードルです。

味わい深い北海道尾岱沼(おだいとう)ホタテのバター焼き。宮武さんは北海道出身だそうで、そのことが食材選びにも反映されているのかも?お肉に移る前にワインを切り替えようと「重めの赤をお願いします」と注文したところ、ボルドーのグラーヴのワイン(メルロー)が出てきました。想定より軽めでしたが、とてもよい香り。次の皿との相性からセレクトされたのかな?

メインは、豚のバラ肉のスパイス煮込み。とろとろに柔らかい豚バラ肉に穏やかなスパイスの効いたスープが絡んで絶品。写真では伝わりにくいですがかなりのボリュームがあります。そして、こういう順番でいいのかしら?という気もする締めの一皿に「店主のきまぐれパスタ」。本当に気まぐれで作るそうなので、苦手な食材がある人は事前申告した方がよいでしょう。

今回、二人で伺って上記の通りの注文でしたが、一皿一皿がかなりボリュームがあり、シェアしながら食べてちょうどの分量でした。また、「Coulis」の洗練されたチームプレーと異なり宮武さんが一人で丹精込めて料理を作るために、料理と料理の間のインターバルは若干長め。やはり心と時間にゆとりをもって、ワイン片手に相方とのおしゃべりを楽しみながら次の皿を待つのが吉です。宮武さん以外のスタッフには接客面で多少不慣れな雰囲気も漂っていましたが、それは時間と共に解消されるはず。とにかく料理にそれぞれ主張があって美味しいので、また少し時間をおいて再訪問したいと思いつつ、帰り際には食パンも買い求めました。

「チセ」というのはアイヌの家屋のこと。このお店が宮武さんと、これから常連になってゆくであろうお客たちとの憩いの家として、「Coulis」同様に息長く繁盛し続けることを期待しています。