塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

御前山

日程:2016/02/06

概要:よっこさんと共に、トモミさんの初雪山をエスコート。奥多摩湖から大ブナ尾根を登って御前山の山頂に達し、山頂の東側の避難小屋でランチをしてから境橋へ下る。

山頂:御前山 1405m

同行:よっこさん / トモミさん

山行寸描

▲御前山頂到着。適度な積雪で歩きやすい道のりだった。(2016/02/06撮影)
▲清潔な避難小屋で豪華なランチ。(2016/02/06撮影)

冬真っ盛りのこの日はトモミさん・よっこさんと共に奥多摩の御前山ハイキングへ向かうことに。メインテーマはトモミさんの雪山デビューで、よっこさんと私はいわば保護者役です。

2016/02/06

△09:10 奥多摩湖 → △12:00 惣岳山 → △12:20 御前山 → △12:30-14:10 御前山避難小屋 → △16:20 境橋

JR奥多摩駅でトモミさん・よっこさんと待ち合わせ、8時35分発のバスに乗って奥多摩湖バス停下車。小河内ダムの姿を見るのはずいぶん久しぶりです。

身繕いをすませ、ダムを渡って山道に入ると最初から出てきた雪はやがて凍り始めたため、途中から軽アイゼンを装着しました。

最初は雪山に敬意を表して重装備のレイヤリングで登っていたものの、登るにつれて暑くなってきたために1枚減らすことに。途中の展望台からは奥多摩湖の全景を見下ろすこともできましたが、雲が低いために雲取山すらも見通すことはできませんでした。

途中で出てきた熊が暴れた跡?の真偽は定かではありませんが、木の幹の新しい傷は間違いなく熊によるものです。こうしたあまりありがたくないアクセントはありつつも、初雪山らしからぬコンスタントなペースでトモミさんは雪の坂道をどんどん登っていきます。登り始めてから3時間弱で着いたピークは惣岳山で、ここはハセツネCUPでも通っているはずですが、暗い時刻に通過するポイントであるために印象が残っていません。

惣岳山から御前山まではほんの一投足。いったん下ってわずかな急登の後に、平坦な道を進みます。

木々の枝には氷が付着してなんだか不思議な感じ。思わず撮影大会になりました。

御前山の山頂にはソロも含め何組かの登山者がベンチで寛いでいましたが、我々は大ダワ方面にしばらく下った場所にある避難小屋を目指しました。

御前山避難小屋の中に入ったのは初めてですが、こんなに立派な小屋だとは知りませんでした。テラスとトイレが併設された小屋の中は広く清潔で、しかもガラス窓が大きくとってあって明るい雰囲気です。

わざわざ避難小屋まで下ったのは、こうしてランチを楽しみたかったからです。最初は単に雪山を登ることを目的としていたのですが、事前の調整を重ねていくうちに力点がランチに移っていって、最後はこういう仕儀になりました。3種類のサンドウィッチとコーヒーはよっこさん、具だくさんのミネストローネスープはトモミさん、オリーブオイルで軽く和えたごちゃまぜサラダは私の作品(?)です。デザートにはオレンジが1人1個ずつ配給されました。

食べ過ぎで苦しくなるほど豊かなランチを堪能しましたが、気が付けば小屋の中は気温3度。寒さのせいか座っていると太腿がつりそうになってきますし、コーヒーを飲み終わって片付けをしているうちにも爪先から身体が冷えてきました。そろそろ下山しよう。

最初は御前山の山頂に登り返して元来た道を下るつもりだったのですが、我々のランチの間に小屋を覗いた登山者たちがみなさん境橋へと下って行くのを見て、我々もそちらへ下ることにしました。トモミさんには「山頂をもう一度踏まなくてもいいのか?」と確認したのですが「展望がないからいい」とのつれない返事。それはまあその通りではあるのですが……。

御前山のこちら側は「奥多摩体験の森」としてよく整備されており、随所に道標が立っていました。道も歩きやすく、おかげでぐんぐん高度を下げることができました。

途中から出てきた舗装路歩きの長さには少々うんざりしましたが、それでも比較的スムーズに下山できて、境橋バス停に着いたのは1時間に1、2本しかないバスの到着予定時刻の9分前とベストのタイミングでした。何たる幸運。

よ「神さまありがとう!」
私「それはラスカル?」
よ「僕、疲れちゃったよ」
私「それはパトラッシュ……」

ともあれ、トモミさんも初めての雪山を楽しんでくれたようですし、先月中旬の負傷のせいで運動不足気味だったよっこさんにとってもよいリハビリになったようです。私はといえば、最高にぜいたくな山ランチをいただけて大満足。たまにはこういうほのぼのとした雪山ハイクもいいものです。