富士山

日程:2010/07/10-11

概要:トレーニング山行として富士山へ。吉田口五合目の佐藤小屋をベースとして、初日は吉田口頂上まで、2日目は吉田口頂上経由お鉢巡りの後、富士スバルライン五合目へ下山。

山頂:剣ヶ峰 3776m

同行:---

山行寸描

▲土曜日。吉田口頂上に着いてみると、ちょうど谷亮子さんが報道陣に囲まれていた。(2010/07/10撮影)
▲日曜日。剣ヶ峰の下に雪田が残っていた。(2010/07/11撮影)

2010/07/10

△12:45 富士スバルライン五合目 → △13:00-05 佐藤小屋 → △16:40-55 吉田口頂上 → △18:50 佐藤小屋

新宿からのバスは途中渋滞にはまったにもかかわらず予定の正午過ぎに富士スバルライン五合目に到着してくれて、そこで軽く昼食をとってからあらかじめ予約を入れてあった佐藤小屋へ向かいます。夕食の時刻を聞くと何時でもいいという返事なので、19時にしてもらってすぐに登り始めました。

今回の富士山は今月下旬のスイス山行に向けたトレーニングで、佐藤小屋から山頂までを土日で2往復することにしています。ただ、バスの予約が遅かったために朝一番の便がとれなかったのでこの日は山頂までは行けないかな?と思っていたら、上述の通り夕食の時刻を遅く設定できたので、ならば上まで行ってしまおう!と意気揚々と足を運びました……が、今年は6月にまとまった雪が降ったと聞いていたのでリュックサックにはアイゼン、ピッケル、それに雪山用の重い靴が入っており、おまけに登山者も多くて思ったほどスピードが上がりません。

条件が揃えば佐藤小屋から吉田口頂上まで3時間というのが私の本来のペースですが、この日は3時間35分かかってしまいました。それに今まで富士山では高度障害を感じることはなかったのですが、今回は何やら空気の薄さがこたえ少々へたばり気味です。そんな感じで着いた吉田口頂上では、報道陣が誰かを囲んで撮影中。誰だろう?と思ったら、歩き出した姿を見ると柔道家の谷亮子さんでした。たしか参議院議員選挙に立候補していて明日が投票日のはずなのに、なぜここに?

下り道でも谷亮子さんをお見掛けしましたが、こちらは夕食が待っている身。先を急いでなんとかまだ明るいうちに佐藤小屋に帰着しました。夕食は猪肉入りの肉野菜炒めと茹でたトウモロコシ、ご飯とみそ汁、お漬け物。しっかり食べて、20時前に就寝しました。

2010/07/11

△03:10 佐藤小屋 → △06:45-07:00 吉田口頂上 → △07:35 剣ヶ峰 → △08:15 吉田口頂上 → △10:15 富士スバルライン五合目

2時40分に起床し、持参したパンを部屋で食べてから出発。樹林帯の道を抜けて六合目近くに出ると、登山道沿いに小屋と登山者の明かりが山頂へと連なっているのがよく見えます。てくてくと登り続けているうちに徐々に背後が明るくなってきて、七合目の東洋館で御来光を仰ぐことができました。

この日の天気は高曇り。一瞬オレンジ色の光をまき散らした太陽はすぐに雲の中に隠れてしまいましたが、にもかかわらず夜明けと共に急に強い風が吹き始めました。時折身体を持っていかれそうになったり、吹き飛ばされた砂礫が当たって痛い思いをしたりしながら徐々に標高を上げて、吉田口頂上に着いたのは昨日と同じく佐藤小屋出発から3時間35分後。そしてこれまた昨日と同じく空気の薄さを実感しながら、売店であたたかいコーヒーを買い求め、ヤッケを着て防寒対策を施し、一息ついてからお鉢を反時計回りに回りました。剣ヶ峰の直下には雪田が残っていて、せっかくなので担ぎ上げたピッケルを手に持って取り付きましたが、ステップがしっかりつけられていてノープロブレム。

剣ヶ峰で標識の写真を撮ってから、先を急いで富士山頂奥宮へ。お賽銭を上げ、二礼二拍手一礼。御守りを買い求めたら、後は吉田口頂上から下山するだけです。

外国人、ランナー、家族連れなどさまざまなスタイルの登山者たちに混じって砂礫のジグザグ道をひたすら下降。2日続けてこの道を下るのは正直うんざりですが、それでもこらえきれなくなった雲が雨を降らせ始める前に富士スバルライン五合目に下りつけたのはラッキーでした。