塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

高尾山

日程:2009/04/19

概要:稲荷山コースから高尾山に登り、薬王院経由でケーブルカーまで。

山頂:高尾山 599m

同行:稲荷山コース:ハルク / タキちゃん / しん夫妻 / ハグロ氏 / エミさん / オグ / ユージ
ケーブルカー:うっちゃまん女史 / モリモ
高尾山高橋家:ありか先生

山行寸描

▲出発。ケーブルカーを選択したモリモに「お前、本当にそっちに行くのかよ!」と冷たい視線を送る空手の先輩たち()。(2009/04/19撮影)
▲稲荷山の東屋と、その日陰でぐったりしているタキちゃん。(2009/04/19撮影)
▲ケーブルカーで登ってきた2人も合流して山頂で乾杯!ジョッキもあります。(2009/04/19撮影)

2009/04/19

△11:15 高尾山口 → △11:50-55 稲荷山 → △12:30-13:10 高尾山 → △14:00 ケーブルカー高尾山駅

この日はクライミングつながりの台東・墨田人脈が集まって高尾山登山。私はうっちゃまん女史と渋谷で待ち合わせて約束の時刻の15分前に集合場所の高尾山口に着いたのですが、ハルクほかの面々はそのまた15分前に着いていたそうで、しかもハルクはスポーツタイツ姿。尋常ではない気合の入り方だ!

やがて予定されていた参加者のほとんどが定刻に揃ったのですが「……ありか先生は?」。参加予定だったありか先生が来ておらず、あわてて電話しても応答してくれません。いまどこ?メールを送ってからもう1本待とうかと言っているところへやっと電話がかかってきたのですが、「いったいどうしたの?」(口語訳「なにしとんねん!ボケ!」)と聞くと、風邪薬を飲んで寝て、いちど5時頃に目が覚めたものの再び爆睡してしまったのだとか。風邪じゃ仕方ないな。「じゃあ、ゆっくり休んでいた方がいいね」(口語訳「そのまま一生寝とかんかい!」)とは言ったもののそれもかわいそうなので、下山後の蕎麦屋で合流することにしました。そう、この山行は登頂よりも蕎麦にポイントがあるイベントなのでした。

さて、いよいよ登山開始です。基本的に蕎麦とお酒にしか興味がないうっちゃまん女史はお気楽なケーブルカーコースを選択し、これに空手家モリモが同調しましたが、実は一行の中にはモリモの兄弟子2人と弟弟子1人が参加していて、当然彼らはストイックな山道コース。「お前、なんでケーブルカーなんだよ!」と突っ込まれていましたが、一応うっちゃまん女史の護衛役という大義名分が立ったようです(後日、道場で兄弟子達から本当に「突き」を入れられたかどうかは定かではありません)。

清滝駅でケーブルカーに乗る2人と分かれて、山道チームは一番南寄りの稲荷山コースに入りました。こちらは沢筋をはさんで高尾山の主稜と並行する稲荷山尾根を辿り山頂に南から突き上げるちょっと長め(コースタイム90分)のコースで、最初のつづら折れの道で高度をぐっと上げるとすぐにお稲荷さんの出迎えを受け、後は歩きやすい道を徐々に高度を稼ぎながら西進すると都心方向の展望が開けた東屋に着きました。実はここがもう稲荷山で、ここまでコースタイムでは50分のところを30分で着いてしまいましたが、それというのも先頭を行くタイツ姿のハルクががんがん飛ばすから。毎年秋の恒例となっている陣馬山から高尾山へのランで、ハルクは陣馬山までの登りで飛ばし過ぎ、肝心のランは途中で力尽きるのが毎度のパターンなので、今回も「また後でヘバるんじゃないの?」と心配しましたが、実は今日のハルクはひと味違っていてこの東屋に着いても涼しい顔。むしろ、早く先へ行きましょうよというそぶりです。そのあおりを受けたのが同行のタキちゃんで、顔を真っ赤にしてへろへろ状態でした。

しばらく日陰で休んで、おもむろに歩行再開。ここからは緩やかで気持ちのいい尾根道が続いており、皆も山歩きを楽しむゆとりを取り戻した様子です。時折、薬王院の方からどんどんと太鼓の音が響いてくるのもアクセントになって、やがて分岐に着いたところで地図を確認すると山頂までもう残りわずかになっていました。

高尾山頂の少し下をぐるりと回る5号線に達したところで最後の休憩をとり、ここから男性陣は初めのうちこそじわじわと間合いを詰めながら山頂一番乗りを目指す神経戦を展開しましたが、そのうち階段の急勾配に負けて太腿がぱんぱんに張ってしまい、全員が戦いを放棄する羽目に……。

山頂でケーブルカー組の2人と無事に合流し、燦々と降り注ぐ紫外線の下、ビールで乾杯!その後の下山は当初沢沿いの6号線を考えていましたが、高尾山が初めてという参加者もいたので薬王院を通る表通りの1号線を選択しました。下降の途中ではきちんとお賽銭を納めて、桜の残る石段に喜んで、杉苗木の奉納を誇示する札の行列に「なんてことするんだよ!花粉症なのに」と呪詛の声を上げながら、のんびりと下ります。そしてケーブルカーの清滝駅の前では、ありか先生が人待ち顔で我々の到着を待っていました。

下山して入ったのはこちら「高橋家」。私がいただいたのは冷しとろろそばです。とろろにはうずらの卵とじゅんさいが乗っていて何気にゴージャス。冷酒もおいしくいただきました。しかし、このメンバーがこれで終わるはずもなく、メンバーの地元に近い浅草橋に場所を移して「世界の山ちゃん」で手羽先三昧にビールやワインもがんがん飲んで、翌日はすっかり二日酔いでした。

高尾山よりも「世界の山ちゃん」の方が手強かった、というのが今回の山行のオチであります。