広沢寺弁天岩

日程:2007/04/30

概要:岩登りのゲレンデ・広沢寺弁天岩でトレーニング。

山頂:---

同行:オチアイ氏

山行寸描

▲まるで初夏を思わせる強い日差しの中、淡々と登り下りを繰り返す。(2007/04/30撮影)
▲この高度感はジムでは味わえないもの。(2007/04/30撮影)

2007/04/30

△10:20-14:40 広沢寺弁天岩

ゴールデンウィーク後半の剱岳行に向けて軽くアイゼントレーニングをしておきたいと思っていたところへ、ジム仲間のオチアイ氏から「久しぶりに練習に行きませんか」とのメール。しめしめ、飛んで火にいる夏の虫とはこのことです。言葉巧みにゲレンデトレーニングに誘い出すことに成功して、快晴の広沢寺弁天岩に向かいました。

いつもトレーニング時の昼食などを購入している広沢寺温泉入口バス停近くのコンビニがいつの間にか閉店になっていたのにショックを受けつつ、気を取り直して岩場へ。幸いルートはさほど埋まっておらず、我々も右端にひっそりとロープを張って、まずはオチアイ氏の初外岩。TR〜ロワーダウンを2セット、ついでリード&フォロー〜懸垂下降を2セット。軽く休憩を入れてから、私はシリオの春山シューズとアイゼンに履き替えてクライムアップ&ダウンをこれも2セット。2月の権現岳以来のアイゼンで最初はしっくりこない面もありましたが、おおむね感覚を修正できました。

最後のセットはクラックルート(IV+)を私のリードで登り、懸垂下降2ピッチで地上へ生還。いい加減お腹が空いたのでこれで終わりにしようと思っていましたが、ふと見れば右壁がすっかり空いているのがもったいなくて、オチアイ氏に外岩初リードを体験してもらうことにしました。といってもいきなり離陸させるわけにはいかないので、先に私が終了点工作を行っておき、さらに最初のボルトにクイックドローをかけてプリクリップした状態で登ってもらいました。オチアイ氏はもちろん問題なく終了点に到達し、あらかじめセットしてあったカラビナにクリップして完登です。

ジムでは初級程度には登れているオチアイ氏にとって、今日の練習のポイントは登攀技術ではなく安全確保手順の習得だったわけですが、ロープの結び方、ビレイの仕方、懸垂下降の手順などなど覚えなければならないことがたくさん出てきて、目を白黒させつつも充実した練習になったことでしょう。私にとっても、まるで初夏のような暑い日差しの下、楽しく岩に触ることができて満足のいく1日でした。