越沢バットレス

日程:2004/11/07

概要:岩登りのゲレンデ・越沢バットレスで人工登攀のトレーニング。

山頂:---

同行:シュクラさん

山行寸描

▲お宮ハング。ボルトの間隔も適度でよい練習ができた。(2004/11/07撮影)

2004/11/07

△10:45-15:45 越沢バットレス

今日は越沢バットレスでアブミの練習。鳩ノ巣駅でシュクラさんと落ち合って、駅のはるか下の渓谷を見下ろす橋を渡りました。おちこちの木々が赤や黄色に色づいており、あたりは秋深しという風情です。

前回行ったバットレス正面ではなく、裏手の山道を暑い暑いと文句を言いながら登り、頂上近くのお宮に到着。支度を済ませ、余分な荷物はデポして、ここから徒歩2分のお宮ハングに向かいます。ラインは正面壁のちょっと遠目のボルトを辿り、そこから右と左に分かれますが、まずは右ルートを私のリードで登りました。最初のボルトが高いところにあってそこまでの間にランナーをとれないのがちょっと怖く、また次のボルトはしっかりしたハンガーボルトを狙おうと思うと最上段でデッド気味に伸び上がるか、軽くフリーを交えるか。そこからハングを右に乗り越して上に抜け、祠の横に設置された鉄製の手すりを終了点に使って終わり。取付に戻り、今度は左ルートをシュクラさんがリード。ハングの付け根を左へトラバースして、抜け口では完全にハングにぶら下がるかたちになるのでフォローでもやりにくかったのですが、それじゃリードでもう一度、というシュクラさんの言葉にしたがって今度は私がリードしてみたら、ボルトの間隔も短くフォローのときよりむしろ楽に感じられました。

お宮に戻って軽い昼食をとって、今度は表側の青梅ベルクハングを狙おうと懸垂支点に行ってみましたが、見下ろすと我々が起点にしようとしている一般ルートすべり台下の支点に下から登っている3人パーティーのトップがビレイをとって後続を引き揚げている最中で、見れば彼らはアイゼントレーニングです。この怖いすべり台をアイゼンで登るのか、偉いなぁ、とのんびり眺めましたが、よく見るとその下にも別の3人パーティーが順番待ちをしているようで、これはダメだと諦め、お宮ハング近くの鎖を辿って滝の下ハングに転進しました。しかし、こちらは壁がじめじめと濡れている上にボルトが妙に少なくて登攀意欲が湧かず、すごすごと鎖を登り返してお宮ハングに戻りました。

戻ってみると別の2人組が取り付いていて、トップがクライミングシューズのフリー、セカンドがアイゼンを履いてのアブミという組合せで左のラインを登っていました。しかし、とてもうまいパーティーでさっさと左上に抜けていったので、我々はシュクラさんのリードで右のライン。シュクラさんはあえて遠いボルトを最上段のぎりぎりの巻き込みでとりながら登って行きました。セカンドの私もがんばって身体を伸ばしながら後続しましたが、身長差が20cm近くある(もちろん私の方が高い)シュクラさんがこのボルト間隔に対応できるのが不思議です。本人は「腹筋」と言っていましたが……。

最後にもう1本、さっきから気になっていたお宮ハング左フェースのラインを登ることにしました。こちらは本来フリーのルートですが、横引きの甘いホールドがちょっといやらしい感じだし、今日は人工登攀の日と決めているのでアブミでとっとと抜けて終了。ただし、こちらもあえてボルトを一つ飛ばしたりしていい練習になりました。

お宮に戻って装備を解き、下山。鳩ノ巣駅近くの蕎麦屋「鳩美」で一杯引っ掛け、シュクラさんはとろろそば、私はカツ丼で締めくくりました。