富士山

日程:2003/07/05-06

概要:またまた富士山へ。初日は富士スバルライン五合目から山頂の山口屋まで登って泊。2日目はお鉢巡りの予定だったが荒天のためそのまま下山。

山頂:吉田口頂上 3710m

同行:---

山行寸描

▲山口屋。雨と風にもめげず続々と登ってくる登山者には驚き!(2003/07/06撮影)
▲ガスの切れ間から見た下界。富士山でのトレーニングはこれで終了。(2003/07/06撮影)

この1カ月、プロジェクトMのためのトレーニングに精を出してきましたが、いよいよ最終回は富士山頂で1泊しての高度順化です。

2003/07/05

△12:30 富士スバルライン五合目 → △16:10 吉田口頂上(山口屋)

富士スバルラインをバスで登っている間は山頂が見えたりしていましたが、レストランでカツ丼を食べ、靴を履き替えて歩き出す頃にはガスに覆われはじめていました。すっかり歩き慣れた富士スバルライン五合目からの道ではありますが、1週間前の3時間ペースに比べると今回は靴の重さが効いていまひとつ足が進みません。そのうち八合目から雨もぱらつきだして、山開き後だというのに一般登山者が少ないのはこの天気のせいかと思い当たりました。本八合目を過ぎる頃から風も出始めて、まるで衝撃波のようにドン!とぶつかってくる空気の塊には時折身体を持っていかれそうになりました。

山頂に着いたら山口屋へ直行。大ぶりの缶の中に炭火が赤々と燃えているところへ手を出して温めましたが、それでも宿泊の記帳は手がかじかんで金釘流の字体になってしまいました。計ってみると、気圧は647mbarとかなりの低気圧です。しばらくぼーっとしているうちに夕食時間になりましたが、カレーが1杯というのは富士山の山小屋の定番で、それだけでは寂しいのでおでんを追加注文しました。

登っている人は少ないと予想していたのに寝床は意外に満員で、そんな中19時にはさっさと寝てしまいました。寝入りばなは息苦しさを感じないでもなかったのですが、呼吸を深くして身体を休めているうちに、いつの間にか眠りに落ちていきました。

2003/07/06

△05:00 吉田口頂上(山口屋) → △06:35 富士スバルライン五合目

夜中、ばらばらと屋根を叩く雨の音や強風の振動が耳に入っていましたが、4時頃に寝床を出て外を見るとやはり風雨。それでもこの天気の中をせっせと上がってくる団体登山者には感心したりあきれたりですが、こちらもぐずぐずしていても仕方ないので、上下を雨仕様にして小屋を後にしました。下山路は雨のおかげで岩屑が落ち着いていてかえって歩きやすく、いいペースで高度を下げていくことができました。

これでトレーニングは終わり。後は適当にジョギングをする程度にして次の週末は静養にあて、17日からの本番に備えることにします。体力・技術面ではおそらく問題ないところまできていると思うので、後は現地での天候次第ですが、昨シーズンは天候不順が続いて登れない人が多かったそうで、こればかりはいくら努力してもどうにもなりません。好運を祈るばかりです。