由布岳

日程:1992/04/19

概要:正面登山口から登り東峰→西峰の順にお鉢巡りをして西登山口へ下山。

山頂:由布岳 1583m

同行:---

山行寸描

▲西峰山頂。彼方には久住や祖母・傾が眺められた。(1992/04/19撮影)
▲下山の途中から見上げる由布岳。麓は野焼きがされている。(1992/04/19撮影)

1992/04/19

△08:15 由布登山口 → △08:45-50 合野越 → △09:45 マタエ → △09:55-10:05 東峰 → △10:50-11:10 由布岳(西峰) → △11:30-35 マタエ → △12:10 合野越 → △12:50 車道

博多出張を機に、かつて久住山の上から眺めた由布岳登山を思い立ちました。別府からバスで50分、由布登山口バス停から真正面に由布岳を見上げたら野焼きの後の黒々とした草原を緩やかに登り、やがて樹林の中に入りました。合野越の背後には懐かしい九重山群が連なっており、とりわけその右端の端正な円錐峰に心魅かれましたが、後でそれは湧蓋山であると知りました。

ここから草付の斜面を高度を稼ぎ、やがて岩場の急登を越えて火口の縁にあたるマタエに着きました。火口跡の窪みを眼下に見る鞍部に出ると冷たい風が吹き付け始め、ここで今日初めて他の登山者を見掛けました。マタエからほんの少しで登り着いた東峰からは隣の鶴見岳やその向こうの別府湾の眺めが良好で、ここからお鉢巡りにかかったのですが、マタエの対岸にあたる鞍部ではゴジラの背のような岩の乗越しもあり意外にスリリングでした。

暖かい日差しの中の由布岳(西峰)に着いて九重山群やその左の祖母・傾山群を眺め、ハッサクを食べてからマタエを目指しましたが、そこまでの下りはかなりの急勾配な上にカニのヨコバイ風の鎖場もありなかなかスリリングです。それでもどうにかマタエに戻り着く頃になると、登山者が続々登ってくるようになってきました。自街隊の訓練登山も行われて賑やかな明るい山へと由布岳が変貌するさまを見届けてから、ウグイスが鳴く中、下山を開始しました。ところが、合野越からは西登山口への道をとったところ途中で道を見失ってしまい、野焼きの後の草付の急斜面を強引に下ったためズボンが煤だらけ。結局、予定よりもかなり東寄りの車道になんとか下り立ちました。

しばらく歩いて辿り着いた由布院の町から振り返ると、すっかり晴れ渡った空の下、湯の町の賑わいの上に由布岳の双耳峰がスックと高く聳えていました。