塾長の山行記録

三ツ峠 - 直登カンテ / 岳ルート

概要:三ツ峠でアブミルート「直登カンテ」を登った後、「岳ルート」を登る。

日程:2019/06/20

山頂:---

分類:関東周辺

同行:セキネくん

「直登カンテ」ルート全景。久しぶりに登りましたが、何度登ってもよいルートだと思います。(2019/06/20撮影)

2019/06/20

■08:45 三ツ峠裏登山口 ■09:45 三ツ峠山荘 ■09:55-15:40 中央フェース ■15:50 三ツ峠山荘 ■16:40 三ツ峠裏登山口

セキネくんと語らいあって、この日は二年ぶりに三ツ峠で人工登攀の練習をすることにしました。例によって裏登山口までセキネ号で上がり、そこから三ツ峠山荘までは1時間の登りです。

ご隠居犬に挨拶をしてから、オレンジ色のツツジが美しい山道を屏風岩へと下ります。

霧がかかっていかにもアルパインな風情の屏風岩。岩場全体を巨人が見下ろしているようで、何やら不気味でもあります。

この日は、どうせ練習するなら本チャンぽく重荷を担いだ状態で登ることにしようと、中サイズ以下のカムをありったけ持参し、ザックには水を2リットル詰めた状態で登ることにしています。また、試みにこの日はあえてクライミングシューズを履かずアプローチシューズ(スポルティバ TX4)のまま登ることにしました。取り付いたのは、10年前にも登っている直登カンテです。

1ピッチ目(A2,IV)は私のリード。比較的短い間隔で打たれているリングボルトにアブミを掛け替えつつ登ります。ただしランナーは、この1ピッチ目のフリー化ルートである「大道芸人」用のハンガーボルトを利用しました。

このピッチの難しさは、ハング越えではなくその先でフリーに移るところです。じめじめに濡れた凹角をアプローチシューズで抜けるのは不安があり、そのためにアブミを残置することになってしまいました。恥ずかしい……。

2ピッチ目はセキネくんのリード。1ピッチ目の終了点の右壁を登り、カンテに入る手前で左へ遠いトラバース。そこからかぶり気味のカンテをぐいぐい登ります。

本来は3ピッチ目がありますが、そちらはIII級の短いピッチなので、2ピッチ登ったところでこのルートは終了とし、懸垂下降二回で取付きに戻りました。

当初の計画では続いて「逆V字ハング」を登ることにしていましたが、先ほどから雨がぱらついたり雷鳴が聞こえたりしており、「直登カンテ」でアブミの感覚は取り戻せたところでもあるので、計画を変更してセキネくんが気になっているという「岳ルート」に向かうことにしました。

「岳ルート」は映画『岳』の撮影のために遠藤晴行氏ほかが既存の人工ピッチ(「中央カンテ」の2ピッチ目の左のフランケ)をフリー化し、その後さらに前後のピッチを開拓したり整備したりして4ピッチ(5.9 / 5.10ab / 5.10a / 5.10ab)としたもの。私の方はルートのアウトラインすらも頭に入っていないので、気合い・リサーチ共に十分なセキネくんに全ピッチをリードしてもらうことにしました。

1ピッチ目は祠の左側からフェースを右上、2ピッチ目は「中央カンテ」の左上ランペの左から細かいフェースクライミング。この2ピッチ目は『岳』主演の小栗旬もリードしたそうで、セキネくんは「小栗旬、すごいわー」と感心していました。3ピッチ目は「中央カンテ」のラインの右側にあるカンテを登るピッチ。最終の4ピッチ目はきりっと立ったカンテを登り、最後に凹角のハング越え。フォローの私はカンテに乗らずに、左側面の一段下のバンドを伝って登りましたが、これはチョンボです。ともあれ、懸念された雨も降らずに4ピッチを登り切ることができ、セキネくんは全ピッチOS。ここもまた懸垂下降二回で登山道まで降りました。

天気が微妙でしたが、幸い本格的な雨に降られることはなく、限られた登攀の中でアブミの感覚を取り戻し、マルチピッチの手順を再確認し、シューズの性能を確かめ(やはりアプローチに限定した方が良さそう)、そして体力トレーニングとしてもよい練習ができました。長年クライミングをしていても、こうして初心に立ち帰れるゲレンデの存在はありがたいことです。