南沢大滝 / 南沢小滝

日程:2018/02/18

概要:かっきーと共に、南沢大滝と南沢小滝でのアイスクライミング。

山頂:---

同行:かっきー

山行寸描

▲南沢大滝。一番易しいのは左寄りのラインだが、「階段状」と言うほど易しくはない。(2018/02/18撮影)
▲南沢小滝。易しく見えた右壁の氷はガチガチに硬く、大滝以上に緊張した。(2018/02/18撮影)

2018/02/18

△07:30 美濃戸口 → △08:10 美濃戸 → △09:05-12:25 南沢大滝 → △12:30-13:35 南沢小滝 → △14:25 美濃戸 → △14:55 美濃戸口

日曜日のこの日は、かっきーのリハビリアイスクライミング最終回として南沢大滝に向かうことにしました。前夜、高尾で待ち合わせて小淵沢の道の駅まで移動し、翌朝、美濃戸口からスタートといういつものパターン。八ヶ岳へはこのところ北沢からのアプローチが多く、南沢沿いの道に入るのは久しぶりで新鮮な感覚でした。

一番乗りとなった南沢大滝は、事前の情報(1月28日時点)では階段を登るだけのIII〜IV級ということだったのですが、それから半月たったこの日の大滝は様相が変わっていました。下三分の二はスロープ状ですが、その上は垂直にそそり立っており、一見して弱点だとわかる中央左寄りのでこぼこの凹角も「階段状」とはほど遠い見た目をしています。まずは私が登りましたが、確かにほぼ引っ掛けで登れ、氷もしっかりしているので不安はないものの、それなりに腕に来ます。続いてかっきーがフォローしましたが、この垂直の氷はまだ厳しかったようで、途中から各駅停車になりながら時間をかけて登ってきました。

今のかっきーの状態では大滝のリードは無理そうだな……と判断し、トップロープを張ってもう1本ずつ登ったのですが、我々の後にやってきた団体の皆さんのラインと重ならないようにしようとすると先ほどと同じラインになってしまうので、これでは面白くありません。

ちなみに滝の状態は、真ん中の一番膨らんだラインが水の滴る状態、その右は粉を吹いたような氷ボコボコの状態で、いずれも食指が動きませんでした。それよりも何よりも、この日はかっきーのリード復活が目的なので、この大滝が望み薄なら小滝の方に移動しようとさっさと荷物をまとめました。

南沢小滝に移動してみると、例年にないほど立派な姿をしています。ここで練習しているパーティーの方々に快くラインを譲っていただき、まず私が乾いた右寄りのラインを登ったのですが、これも今日の冷え込みのせいなのか氷が恐ろしく硬く、南沢大滝よりもかえってこちらの方が緊張しました(お恥ずかしい)。ダメだこりゃ、とかっきーにはフォローしてもらって、懸垂下降で下っておしまい。先行パーティーの皆さん、お邪魔いたしました。

南沢大滝でリード1本、TR1本、南沢小滝でリード1本。ムショ帰りの自分としては正直これでは物足りず、私の二の腕も「もっと登らせろ」と不平を漏らしている感じですが、この日の目的に照らせばここが潮時だったでしょう。何はともあれかっきー、チャレッソ!日が当たる暖かい場所まで移動して装備をリュックサックにしまい、行動食を口にしてから、美濃戸を目指して雪道を下りました。

この日は歩きも登りもあまりエネルギーを消耗しなかったので、おなじみ「美味小家」でのとんかつも、定番の厚切りヒレかつ定食ではなくカロリー控えめと思われる三拍子かつ定食(みそ・おろし・和風)としました。

私にとってはおそらくこれが、今シーズン最後の「美味小家」訪問となることでしょう。来シーズンは大きなアルパインアイスを登って、心置きなくハイカロリーなとんかつを食べたいものです。頼むぞ、かっきー!

なお、南沢大滝で我々と一緒に登っていた団体は、赤岳鉱泉の「アイスクライミング初心者体験会」だったようです。Facebookにアップされていたそのコメントによれば、ガイドの方が見たこの日の南沢大滝の状態は次の通り。

氷結は良好ですが、足場の不安定な垂直箇所が続きます。階段状にはなっていません。一度溶けてから再凍結した感じで、氷表面の凹凸がリセットされて氷が乾燥しているために、氷表面が割れやすいです。全体的に氷が硬くて脆いので、余裕のあるリード技術が要求される上級者向けのコンディションです。