御岳渓谷

日程:2009/11/08

概要:Y女史と一緒に御岳渓谷でのボルダリングへ。丸こんにゃく岩周辺、マミ岩、玄関岩で7級中心に遊ぶ。最後は当然の如く小澤酒造で〆。

山頂:---

同行:Y女史

山行寸描

▲丸こんにゃく岩。このラインをY女史は登れたのに私は登れず……。(2009/11/08撮影)
▲マミ岩左6級。グレーディングがかなり甘いような気がする。(2009/11/08撮影)
▲玄関岩カンテ7級。Y女史はかなり粘ったが1手が届かず。(2009/11/08撮影)

2009/11/08

△09:40-15:30 御岳渓谷

昨日の古賀志山でのフリークライミングに引き続いて、今日は御岳渓谷でのボルダリング。私は御岳渓谷は11月3日以来の5日ぶりですが、同行のY女史はほぼ半年ぶりです。紅葉が鮮やかさを増した遊歩道を上流に向かって、丸こんにゃく岩でウォームアップすることにしました。

まずは右端の10級で身体をほぐしてから、先日オグができなかった7級ラインをおさらい。ここはY女史もあっさりとクリアしました。さらに7級(黒本33)から丸こんにゃく右の方向へ抜けるライン(6級?)を示したところ、私はフットホールドで脛がつかえて立ち上がれないのにY女史は巧みに足を上げて何度目かでクリアしてしまいました。

続いて少し上流の発電所エリアABへ移動。B19(7級)は出だし左足を上げて右手プッシュでのマントリングの課題ですが、シューズのヒール性能の差が出て私はOK、Y女史はNG。さらにB16(8級)、B18(9級)、A11カンテ7級は2人とも問題なし、A12(8級)は右手の突っ張りで耐えて左手を外すことができずNGという戦績でした。

ひとしきり遊んだところで、クラッシュパッドを絨毯がわりにしてコーヒーブレイクとしました。Y女史が作ってきてくれたのはじゃがいもほっこりのスパニッシュオムレツと、ニンニク&オリーブオイルを効かせたシャンピニオン。こうなるとワインが欲しくなるところですが、ここは我慢のしどころです。

しばしまったりしてから下流の右岸に渡って、まずはマミ岩で左6級をさくっと登った後、前回からの宿題である中央4級及び右3級の完全版に挑もうと思っていたのですが、たくさんの若者たちがマミ岩に取り付いていて割り込む余地が見出せなかったので近くの玄関岩へ転進したところ、そこで寝坊していま来たばかりというSakurai師と合流することになりました。Sakurai師とはあらかじめこの辺で合流しようと連絡をとりあっていたのですが、午後2時近くになってからの出勤というのはさすがに遅過ぎのような。

ともあれ、まずはSakurai師おススメの玄関岩31カンテ7級に取り付くことにしました。Sakurai師曰く「甘く見ると痛い目にあう」課題で、ほぼ垂直の壁で高さもありますが、上手にホールドを拾って高さを稼いでいけば最後にはうれしいガバが待っているという好課題です。私は最初のトライでは途中でカンテの右に逃げてしまったものの2度目になんとか成功しましたが、Y女史の方は大奮闘となり、何度かいいところまでいくもののどうしても最後のガバがとれません。「あと1回!」「もう1回!」とガッツで取り付き続けて、ついには前腕を使い果たしギブアップとなりました。

「クライマー返し」(初段)を狙うというSakurai師に別れを告げ、ちょうどそこへ大挙してやってきた「J&S」グループの影道総帥に遠目で挨拶をして、帰りがけの駄賃に遊歩道岩左9級(登った後の下りの方がよっぽど怖い)を片付けてから沢井方面へ遊歩道を歩きました。この道では大勢のハイカーとすれ違いましたが、その中の何人かは私が背負っているマットに興味津々といった表情を見せています。それというのも私のマットは三角形に畳むタイプでちょっと変わった形状をしているかららしく、とうとう1人のおばあさんからはこんな質問を受けてしまいました。

「ホトケ様を背負っているの?」

どうやらおばあさんの目には、私が遭難者をマットでくるんで運んでいるように見えたようです。

打上げは小澤酒造のきき酒処。Y女史が日本酒いける口とは今まで知りませんでしたが、考えてみれば酒どころ新潟県の出身ですから不思議はありません。来月は日本酒メインで来よう(一応マットを背負って)という話に落ち着いたところで、夕闇迫る御岳渓谷を後にしました。