塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

塔ノ岳

日程:2008/04/26

概要:ゴールデンウィークの山行に向けたトレーニングとして、大倉尾根を塔ノ岳まで往復。

山頂:塔ノ岳 1491m

同行:---

山行寸描

▲霧にむせぶ(?)大倉尾根。この時期は名残の桜もきれい。(2008/04/26撮影)
▲下山途中の花立からの眺め。標高は低くても意外に高度感がある。(2008/04/26撮影)

私にとって、岩のゲレンデは広沢寺、山のゲレンデは大倉尾根。大きな山行の前に脚力を見ておきたいときは、大倉尾根を登ってみることにしています。今回は、大型連休の山行に向けた体力チェックと先日購入したグレゴリーのリアクター(トレイルランニング用リュックサック)のテストを兼ねて大倉尾根を歩くことにしました。

2008/04/26

△07:41 大倉 → △08:30 駒止茶屋 → △08:44 堀山ノ家 → △09:12 花立山荘 → △09:34-40 塔ノ岳 → △10:00 花立山荘 → △10:25 堀山ノ家 → △10:45 駒止茶屋 → △11:40 大倉

自宅の最寄駅である神泉から電車に乗ったときには天気もそこそこ良さそうで気温も高かったのに、小田急線の渋沢からバスに乗って大倉のバス停に到着したときにはすっかり曇り空で肌寒い感じ。それでも入山届を提出して勝手知ったる道をどんどん登ると、体温が上がってきて長袖シャツを腕まくりしてちょうどよくなりました。山道は霧に覆われて幻想的な雰囲気が漂い、名残の桜も風情があって歩き飽きることはありません。

尾根を登る人はほとんどがごく一般的な登山者風の服装ですが、時折すれ違う人の中にはランナーのスタイルもあって、ここもトレイルランの練習に使われていることがわかります。さらに花立の急階段を歩荷のおじさんの後ろについて登っていると、上からはなぜか笠をかぶった完全な托鉢ルックの僧が降りてきて、まさか尊仏山荘まで門付けに行ったのか?と訝しんでいると顔なじみらしい歩荷氏と言葉を交わしています。

荷「今日はだめだ!体調が悪い」
僧「食べ過ぎ?」
荷「夕べ飲み過ぎた」
僧「しばらくうちで修行してもらわなきゃ」

後日知ったところによると、このお坊さまは天神屋根の登山口にある山小屋に住み、丹沢山まで真言を唱えながら往復する千日峰行を続けておられるのだとか。丹沢にも凄い人がいるものです。

花立を過ぎてしばらく登ったところで、急に左のふくらはぎが攣ってしまいました。いててて、と内心悲鳴を上げながら手近の岩に腰掛けて見てみると、筋肉がまるでそれ自体独立した生き物のようにひくひく縮んでふくらはぎが変形しています。うわー、気持ち悪い(←そういう問題ではない)と思いつつしばらくおとなしくしていたらふくらはぎも機嫌を直してくれたので登りを再開しましたが、金冷シの先で今度は右足のふくらはぎが攣りました。それほどハイペースで登っているつもりもないのに、たかだか2時間弱の登りで両足が異常をきたすとは何たること……。

両足をだましだまし、何とか塔ノ岳の山頂に到着。大倉のバス停から1時間53分ですから、ペースとしてはよくもなく悪くもなくといったところです。リアクターのフィット感も確認できて一応所期の目的は果たしたことになるのですが、それにしても情けないふくらはぎ達。こんなことで、ゴールデンウィークの残雪の急坂を登れるのだろうか?

ともあれ、ガスで展望のない山頂に早々に別れを告げて元来た尾根道を下ります。当初は大倉から塔ノ岳までを往復で3時間、という計画でいたのですが、時折霧雨が降ったこともあって土が濡れており、両足もこんな状態なので下降は時間を競うことを諦め、ゆるゆると下山しました。

大倉に降り着いたところで昼時だったので「手打そばさか間」で田舎そばを賞味しました。コシがあって香り高い蕎麦に満足……ではあるのですが山歩き後の胃を満たすには足りず、渋沢駅に戻ったところでKFCに入ってしまいました。こんなことだから、いつまでたっても減量できないんだよなあ。