塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

第7回東京・荒川市民マラソン

日程:2004/03/21

概要:第7回東京・荒川市民マラソン〔フル〕。初めてのフルマラソン挑戦は、5時間オーバーながらも完走できてとりあえず満足。

山頂:---

同行:---

第7回東京・荒川市民マラソンに参加。初めてのフルマラソン挑戦です。昨年のこの大会で5kmの部に参加し雰囲気はつかんでいたものの、これまで走った最長距離は1月の東京喜多(北)マラソンのハーフで、練習でもこれ以上の距離を走ってはいません。そういう意味では毎度のことながらぶっつけ本番のレースです。

2004/03/21

会場に着いたのは受付終了ぎりぎりの8時半。しかし前回の経験でこの辺りの時間管理はかなりおおらかであることがわかっているので特に焦りはしません。

多くのランナーでごったがえす中、適当な場所を見つけてランナー姿に変身。上は長袖Tシャツ、下はCW-Xロングといういでたちで、手早くゼッケンをTシャツの前後に安全ピンで着け、シューズを履き替えました。前日は冷たい雨が降っていましたが今日はきれいに晴れて適度に暖かく、良好なコンディションです。開会の挨拶が行われているのを横目で見ながら荷物置き場への長蛇の列に連なり、さらにスタートの9時になった時点では軽量化のために仮設トイレの前に並びました。どうせ私の番号ではまともに並んでいてもスタートラインを通過するのは9時15分くらいになるので、あわてる必要はありません。

準備万端整えてコースに入り、目算どおり9時15分にスタートラインを通過しました。周囲のペースにあわせてごくごくゆっくりしたジョグを続けましたが、このペース(キロ7分)だとまったく息が上がらず、気候はいいし河川敷の芝生も目に優しくて気分がいいしで、走りながらついつい好きな歌(たとえばRush「Earthshine」)を声に出して歌ってしまいました。そして12km走ったところで早くも先頭ランナーとすれ違い。速いなー!住む世界がまるで違うという感じです。周囲を走っている人たちもトップランナー(ゼッケン1番と2番が競い合っていました)たちとすれ違うときには盛んに拍手を送っていましたが、自分たち自身はずいぶんのんびりムードで、知り合い同士でしゃべりながら走っている人もいればコスプレ系もいます。コスプレで私の近くを走っていたのは半着ぐるみのクマのプーさんで、コース脇で声援を送っていたガールスカウトの女の子たちが大喜びして「プーさん!プーさん!」と声を掛け、そのまま連続ハイタッチ。ほかにタイガーマスクとか帽子の上のピカチュウ、上半身迷彩服で腰の周りにペットボトルを10個もぶらさげたおじさん、ウェディングドレス姿のおばさん、唐草模様の巨大な風呂敷包みを背負った男性も見掛けました。しかし、コスプレ系は皆レースを捨てているかというとその逆で、意外に速かったりするから侮れません。

コースには1kmごとに表示があり、給水所も適度な距離を置いて15カ所もあるので走り飽きるということがありません。補給できるのはスポーツドリンク、バナナ、オレンジ、それに後半はアンパンやチョコパンが加わり、35kmではレモンシャーベットもいただきました。ただ、最後の給水所(40.1km)を除いて全ての給水所に挨拶していったためにさすがに時間のロスが大きく、次回走るときは少しは我慢しなくてはと走り終えてから反省しました。それはともかく、折り返しての後半は少し冷たい風が吹くようになり、また32kmあたりから左足の裏が痛むようになってきました。筋肉痛というより骨に響くような痛みで辛かったのですが、給水所前後での歩きも交えてだましだまし走り続け、残り4kmからペースをあげて呼吸をしっかり整えながらの走りに切り替え、歩きながらゴールを目指している人たちを次々に抜き去って最後の200mはダッシュでゴールインしました。タイムは手元の時計で5時間15分で、できれば5時間は切りたかったのですが、初フルで完走できたのでまずはよしとします。

ゴールには元気いっぱい走り込む人もいれば、へろへろになって歩いて辿り着く人もいてさまざまです。私のゴール姿(右)をこうして見ると、余裕あり過ぎだな、もっとしっかり飛ばすべきだったな、などと再び反省。いずれサブフォーで走れたら、右手を高々と掲げて若山弦蔵の声で「オリーンピーアー!」と叫びながらゴールを駆け抜けたいものです(←わかる人はいるかな?)。

足をひきずりながら荷物を回収し、まずは職場の同僚でこのレースに参加しているはずのてっしーに電話してみました。しかし電話に出たてっしーはなぜか妙に落ち着いた口調で、聞けば仕事の納期に追われて今も会社にいるとのこと……ご苦労様です。続いて、クライミング仲間のNiizawa氏とSakurai氏に電話してみましたがすぐにはつながらず「もしかしてまだ走っているのかな?フフフ」と一瞬ほくそ笑みましたが、落ち合ってみればNiizawa氏は私より2時間近くも早くゴールしており、Sakurai氏も数分差で私より先でした。

Niizawa氏は直前まで「膝の調子が悪いから途中で棄権するかも」と弱気なことを言っていたくせにフタを開けてみれば3時間半を切っていて、聞けばこの3週間、50km/週の走り込みを続けていたのだとか。う〜む「受験生ブルース作戦」か?(←これもわかんないかな?)

この後、大会事務局の送迎バスで浮間舟渡駅まで移動し、駅のすぐそばの居酒屋で3人で打ち上げました。走った直後はアルコールは控えた方がいいということだったので中ジョッキ2杯にとどめ、帰宅した後も熱い風呂は良くない(本来はアイシングすべき)とのことなのでぬるめの風呂に入ったのですが、この風呂で身体の芯を冷やしたのが良くなかったのか、風呂からあがった途端に気持ちが悪くなり、トイレで嘔吐してしまいました。この10年余りいくら酒を飲んでも吐いたことなどなかったのに、これがマラソンのダメージなのでしょうか?傷めた左足は翌日会社の近くの整骨院で見てもらいましたが、ランナーにはおなじみの足底筋膜炎のごく軽い症状とのこと。しばらくおとなしくしていれば大丈夫だそうです。

しかし、そんな目に遭いはしたものの初めてのフルマラソンはとても楽しく、これからも年に1、2度くらいは楽しみながら走り続けてみたいと思いました。

こちらは後日送られてきた完走証で、タイムはスタート時刻の9時からで表示されています。また2枚の写真にはゴールインする私の姿が写っています。

走者 -10km -20km -30km -40km ゴール ネット 総合順位
Niizawa 0:49:19 0:46:36 0:47:05 0:53:04 0:10:50 3:26:54 1809位
Sakurai 1:00:55 1:02:44 1:13:17 1:34:05 0:17:04 5:08:05 8152位
1:09:18 1:13:58 1:16:35 1:20:42 0:14:40 5:15:13 8,600位

3人のラップタイム。Niizawaさんはさすがに速い!Sakuraiさん、次回はお互いにがんばりましょう。