石鎚山

日程:1992/10/11

概要:夜行のフェリーで四国入り。表口にあたる成就社からまっとうに鎖を攀じ登り、石鎚山頂の弥山から天狗岳を往復して面河へ下山。

山頂:石鎚山 1982m

同行:ユウコさん

山行寸描

▲弥山から天狗岳方面。紅葉が岩に映えて鮮やかだった。(1992/10/11撮影)
▲天狗岳から弥山方面。ずいぶん際どいところに山頂の祠があることがわかる。(1992/10/11撮影)

1992/10/11

△09:20 山頂成就駅 → △09:55 成就社 → △10:50 一の鎖 → △11:05 二の鎖 → △11:35 三の鎖 → △11:50-55 弥山 → △12:05-25 天狗岳 → △12:35-50 弥山 → △13:55 愛知大小屋 → △16:35 面河茶屋

伊予西条からバスで1時間。ロープウェイで高度を稼ぎ、山頂成就駅からスタート。背後には瀬戸内の景観や瓶ガ森の特徴的な山容が見えています。中宮の鳥居の前を左に折れると門を抜けて本格的な山道に入りました。

明るく開けた夜明峠に出ると目の前に紅葉の衣を纏った石鎚山が現われました。道は開放的な笹の尾根を経て有名な鎖場に続きます。一の鎖は唐突に現われましたが、長さも短く、苦労なく登れます。続いて二の鎖はかなり気合を入れないと登れない長い鎖。勾配が急な上、我々が採った右手の鎖は足場が少なく、多分に腕力にものを言わせなければなりません。

最後の鎖は難度は二の鎖に劣るものの垂直に切り立っており、距離も長く腕や脚に震えを感じるほど。どうにか鎖場を終えるとそこは石造りの祠がまつられ、登山者で賑わっている弥山山頂でした。そしてここから見る天狗岳は意外に近く、直ちにピストンを開始しました。稜線の見事な紅葉の中を狭い岩稜を辿って天狗岳の岩峰に着いてみると、足元からすっぱり切れ落ちており強烈な高度感を感じます。天狗岳のピークの少し先にも足を伸ばすと、撮影ポイントを探しているらしい写真愛好家が厳しい岩稜をすいすい下っていくのが見えました。

山頂白石小屋でカップラーメンを食してから、下山にかかりました。道は最初弥山の岩峰を巻くようにして成就社方面へ向かいますが、すぐに左へ別れて南斜面に抜けています。

きれいに開けた笹原の斜面を左下へトラバース気味に下っていくと、背後に石鎚山頂が岩の屏風をそそり立てているさまを振り返り見ることができました。道は樹林の中を徐々に下っていきますがなかなかはかどらず、そのうちバスの時間が迫って焦りを感じだしました。最後は走るように下って面河渓に下り着きましたが、バスの時刻を勘違いしていたため間に合わないものと思いタクシーを捜したところ、茶屋の御主人からまだバスがあることを教えられてさらに15分の道のりの関門を目指しました。

この後、ごくわずかの距離をタクシーを使いながら関門に着き、バスで松山に出た後にJRで高松へ移動。深夜のフェリーで翌朝4時に神戸・青木港へ帰り着きました。