立山 / 剱岳
概要:室堂から浄土山・雄山・別山の立山三山を縦走して剱沢に泊まり、翌日剱岳をピストンして室堂に下る。
日程:1989/09/15-16
山頂:立山(大汝山)3,015m / 剱岳2,999m
分類:北アルプス
同行:Fさん


1989/09/15
■08:25 室堂 ■09:30 浄土山 ■10:05-25 一ノ越山荘
夕一ミナルの外はガスで真っ白。私とFさんのいずれの行いが悪いのであろうかと考えつつ浄土山を目指しました。途中、かすかに冬の衣装をまといはじめた雷鳥6羽がガーガーと品無く鳴いていました。
■11:20-12:10 雄山 ■12:30-40 大汝山 ■12:40-13:20 大汝山休憩所 ■13:30 富士ノ折立
山頂の神社でお祓いを受け、御神酒の振舞いを受けました。さらに進んだ立山の最高峰、大汝山もガスの中。すぐそばの休憩所で、小屋番さんの愛想の無さの割りには旨いラーメンを食べました。
■14:05 真砂岳 ■14:50-55 別山 ■15:45 剱沢小屋
この辺りではしっかり吹き降りになり、何も見えない中、急登に喘ぎながら最後のピーク=別山を越えました。そして最後は雷鳴にせきたてられながら、剱沢小屋に駆け込みました。
1989/09/16
■05:30 剱沢小屋 ■06:10 剣山荘
朝はピンクの霧の中、劔沢の雪渓を渡ります。ナナカマドの実が赤く色付いていました。
■06:45 一服剱
視界は無いが稜線通しに行くのであればこちらだろうと下った方向が東。同様に安易に下った他のパーティーも行き詰まってしまいました。結局巻道から正しい下降路を発見して事無きを得ましたが、45分のタイムロス。山頂でコンパスを見ていれば、こんな事にはならなかったはず。
■08:15-55 前剱
前剱宿の弁当を広げコーヒーを沸かして一服してから、ここから連続する岩場に挑みます。最初のトラバースの鎖場は、見た目の恐ろしさのわりに余裕で通過。岩壁を垂直に登るカニのタテバイも、思いの外簡単に通過できました。
■10:20-50 剱岳
展望はゼロですが、難所を越えて山頂に辿り着いたことに一応満足して、ザックから取り出したグレープフルーツを分け合いました。時折西方にわずかに思わせぶりな青空と雲海が広がるたびに、山頂は多くの登山者の歓声、奇声、拍手で賑やかになりましたが、遂に晴間は訪れてくれませんでした。
下りのカニの∃コバイは、あらかじめ足の連びを頭に入れてあったにもかかわらず、最初の一歩の足場がなかなか見つからず内心ひきつりました。しかし、その後はしっかりしたステップを横に数m移動し、鎖を下って安全圏へ。やはり登りよりも下りの方が難しいものです。
■12:55-13:05 一服剱 ■13:25-14:10 剣山荘 ■15:35 別山乗越 ■16:30 雷鳥平 ■17:00 立山室堂山荘
前剱はいつの間にか巻いてしまって、うんざりするような下りの後、一服剱に着きました。そこから剣山荘まではわずかの距離で、ここでしばらく休憩させていただいてから、下界に向かいました。今年は雪が例年になく遅くまで残っているため、いくつかの雪渓を渡るほぼ水平の道沿いには、ツガザクラ、クルマユリ、名残りのチングルマと草黄葉ナナカマドの実が共存していました。
さらに雷鳥坂の下りの途中で霧が払われ、眼下に室堂平の全景が広がりました。