鳳凰三山縦走

日程:1986/09/14-15

概要:御座石鉱泉から燕頭山を越えて鳳凰小屋に入り、その日のうちに地蔵岳を往復。翌日は観音岳から薬師岳を経て夜叉神峠へ下山。

山頂:観音岳 2841m

同行:---

山行寸描

▲鳳凰三山のシンボル=地蔵岳のオベリスク。これが従来の「ハイキング」から「登山」への分水嶺になった。(1986/09/14撮影)
▲観音岳山頂から振り返り見た地蔵岳と甲斐駒ヶ岳。(1986/09/15撮影)
▲鳳凰三山に並行する白峰三山。雲の上に浮かぶその巨大な山体に圧倒された。(1986/09/15撮影)

1986/09/14

△06:15 御座石鉱泉 → △08:05-15 旭岳 → △08:45-09:20 燕頭山 → △10:40-11:10 鳳凰小屋 → △12:20-30 地蔵岳 → △14:40 鳳凰小屋

バスで着いた御座石鉱泉の右裏手から登り始めました。旭岳には猿田彦大神の碑と小祠、燕頭山は黒木と笹、霧がかかって鬱蒼とした雰囲気です。ふと、既に今まで超えたことがない2000m以上の高みを歩いているという事実に気付き、感激しました。

鳳凰小屋へは今日の一番乗り。宿泊手続を済ませた後、地蔵岳へ向かうと稜線直下でガスが切れ、目の前に突如オベリスクが現れました。さっそく取り付いて岩峰の途中まで登り、仙丈ヶ岳と白峰三山を写真に収めました。空は抜けるように青く、まるで成層圏が見えるよう。赤抜沢ノ頭から白砂青松のプロムナードを観音岳の下の分岐まで歩き、鳳凰小屋へ戻りました。待望の夕食はカレーライス1杯(おかわりなし)。生まれて初めて泊まった山小屋の待遇は、甘くありませんでした。

1986/09/15

△06:05 鳳凰小屋 → △07:10-40 観音岳 → △08:00-05 薬師岳 → △09:20 苺平 → △11:30-45 夜叉神峠 → △12:15 夜叉神峠入口

朝、勝手がわからないままに周囲のペースに合わせて喧騒の小屋を出発。一晩お世話になりました。

観音岳からの展望はまさに絶景。高曇りの下に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、白峰三山、遠くには北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスが見えました。写真を撮りまくりましたが風が冷たく、30分で退散して日本庭園のような道を薬師岳まで歩きました。

砂払岳の下から樹林帯に入りました。苺平は、林の中の何ということもない三叉路。杖立峠道標で小屋で作ってもらった弁当を広げましたが、そこから下り着いた夜叉神峠はガスに囲まれて何も見えません。一休みして、小屋の右手から夜叉神峠へと下りました。