栗栖

朝、Facebookのrobin☆氏のコメントでChris Squireの訃報を知り、大きな衝撃を受けました。亡くなったのは2015年6月27日、白血病による67歳での死でした。

Yesの創設者、ベーシスト、セカンドシンガー、コンポーザーとして、真に革新的な音楽を作りベースという楽器をリード楽器の地位にまで高めた偉大な音楽家。急性骨髄性白血病でこの夏のTotoとのツアーを代役Billy Sherwoodに任せて治療に専念すると発表されたのは先月のことだったのに、それからたった6週間で神に召されてしまった。

ベースギターを自分の楽器とすることを選んだのも、彼のおかげ。John Wettonのベースも好きだったけれど、インプロヴィゼーションに本領を発揮したJohnとは対照的に、本当に考え抜かれたラインで曲をドライブするChrisのスタイルは、彼のコーラスとベースの二つのメロディでJon Andersonのリードヴォーカルに対位的に絡むYesならでは音楽スタイルを構築していて、別格の存在だった。彼のベースは楽譜も買ってきてずいぶん練習したけれど、ほとんどモノにできなかったな。弾くだけなら練習を重ねればなんとかなるかも知れない(それだけでもハードルが高い)けれど、彼のRickenbacker4001が生み出すトレブリーでいてベースの効いたあの独特のサウンドは、逆立ちしても出せそうになかった。

今では最後となってしまった昨年の来日ライブに立ち会えたことが、せめてもの慰め。今夜は様々な時期のYesの音楽に浸り、そこに一貫して流れるChrisのベースを聴きながら、彼の冥福を祈ることにしようと思います。