丹沢主稜縦走

山頂 塔ノ岳1,491m / 丹沢山1,567m / 蛭ヶ岳1,673m / 檜洞丸1,601m
分類 関東周辺
日程 2016/05/05
同行  
概要 大倉から塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸を越えて犬越路から西丹沢自然教室に下る主稜縦走を、ワンデイで。

丹沢主稜ワンデイ縦走は、春の手頃なトレーニングコース。(2016/05/05撮影)

連休中、北アルプスでは予想を超える天候不順で多くの遭難者を出し、私の知人たちも次々に計画変更(縮小)を余儀なくされました。こちらは下界でのほほんとしたGWを過ごしていましたが、雨予報だった5月4日も晴れてしまい、このまま無為に好天を消費しては精神衛生上よくない!と丹沢を歩くことにしました。

2016/05/05

■07:21 大倉 ■08:32 堀山の家 ■09:24-32 塔ノ岳

始発電車で渋沢の駅に降り立ったところ、バス停には長蛇の列。なんと始発バスに乗り切れず、増発バスを15分ほど待つことになりました。そんなわけで少し遅めの出発ですが、勝手はわかっているので焦りはありません。塔ノ岳への登りは2時間を切れるかどうかが私にとっての脚力のバロメーターなのですが、微妙に間に合いませんでした。うーん、やはり上半身に筋肉(←ここ強調)をつけ過ぎて体重が増えていることが効いているのか?

今日は快晴で、登っている途中は暑いくらい。山頂に着くと風があって少し肌寒くなりましたが、おかげで富士山もくっきり見えていました。

■10:02 竜ヶ馬場 ■10:20-34 丹沢山 ■11:54-12:17 蛭ヶ岳 ■13:10 臼ヶ岳

鹿よけの柵に囲われてかつての情緒は望むべくもなくなった竜ヶ馬場を通過し、丹沢山から蛭ヶ岳へ。

不動ノ峰、棚沢ノ頭、蛭ヶ岳が一直線に連なるこの展望は丹沢の中でも最も好きな眺めのひとつですが、近いようでけっこう遠いので、気は抜けません。がんばって歩いて蛭ヶ岳に着くと、丹沢山からの登山者に加えて姫次や檜洞丸などからの登山者もいて、山頂広場で三三五五くつろいでいました。私もしばし休憩して行動食を口にしてから、蛭ヶ岳から檜洞丸方面の足元に注意を要する急降下にかかりましたが、この下りで上下スーツ姿(さすがにネクタイはしていません)に手提げカバンを持ち手の部分に腕を通して背負った男の人が汗だくになって登ってくるのとすれ違って心底驚きました。いや、こういう人がいるのだから世の中は本当に広いものです。

一気に250メートル下って少し登り返し、緩やかに尾根上をゆくと臼ヶ岳で、その手前から振り返ると、歩いてきた主稜線が一望できました。はるばる来ぬるものかな……と言っても、まだ行程の半分を少し過ぎたところです。

■14:23-38 青ヶ岳山荘 ■14:40 檜洞丸 ■16:10 犬越路 ■16:49 用木沢出合 ■17:07 西丹沢自然教室

臼ヶ岳から檜洞丸までも決して近くありませんが、このあたりまで来ると足を出すのもほとんど自動化されてきました。

懐かしい青ヶ岳山荘に到着。2014年の丹沢全山縦走のときにお世話になったお姉さんはいるかな?と期待して中を覗きましたが、そこにいたのは残念ながらヒゲのお兄さんでした。少しがっかりしつつ最後の休憩をとり、檜洞丸山頂の少し先からまだくっきりと見えている富士山を眺め、あとはひたすら下って、犬越路から尾根筋を離れ西丹沢自然教室へ向かいました。ところがバスの時刻を事前に調べていなかったために、西丹沢自然教室に着いたのは17時05分のバスが出た2分後。そしてその次のバス(=終バス)は18時58分発です。それと知っていたら2分くらい時間を短縮することは簡単なことだったのに!と地団駄を踏みましたが、ラッキーなことに後から降りてきた登山者の皆さんとタクシーを相乗りする話がまとまり、おかげで2時間近くも無為な時間を過ごす不幸に見舞われずにすみました。

ところで、このコースは奇しくもちょうど10年前の5月5日にも歩いています。そこで、そのときのタイムと今回のタイムを比較してみることにしました。下の表の各地点のタイムは大倉から起算して何分でそこに達したかを示しており(休憩時間もコミにしてあります)、「差異」は単純に累積タイムの比較、「区間差異」は直前のポイントからそのポイントまでに要した時間の比較です。たとえば「- 丹沢山」を見ると、2006年には164分で到達したのに今年は179分かかっており、その差は15分もありますが、塔ノ岳から丹沢山までの区間をとれば差異は3分しかなく、その前の区間である大倉から塔ノ岳までの登りでの差異12分が大きく影響している、といった具合です。

  2006年 2016年 差異(区間差異)
大倉 - 塔ノ岳 111分 123分 12分(12分)
- 丹沢山 164分 179分 15分(3分)
- 蛭ヶ岳 233分 273分 40分(25分)
- 檜洞丸 385分 439分 54分(14分)
- 犬越路 460分 529分 69分(15分)
- 西丹沢自然教室 518分 586分 68分(-1分)

これで見ると、10年前に比べて今回は68分も余計に時間がかかっており、大倉尾根の登りや丹沢山から犬越路までの各区間もコンスタントにスピードを落としています。特に丹沢山から蛭ヶ岳までの間での速度低下が顕著ですが、この区間に限って言えばそれは間違いなく、途中の素晴らしい展望と美しい山桜の写真を撮ることに夢中になったからだと説明できます。

予想していなかったことですが、塔ノ岳から丹沢山を経て蛭ヶ岳までの明るい稜線では、山桜がまだまだ盛りという様相でした。思わず足を止めてカメラを構える回数は数え切れず、また「ホーホケキョ」としきりに鳴き交わす鳥の声にも耳を傾けるために立ち止まることがあり、この区間では先を急ぐことをすっかり忘れてしまいました。まあ、無味乾燥なトレーニングとしてではなく、山LOVEありきのちょっとハードなハイキングのつもりだったのですから、それもよしとしましょう。