塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

御岳渓谷

日程:2011/11/12

概要:Y女史と共に御岳渓谷でのボルダリング=すべり台、とけたソフトクリーム、デッドエンド。

山頂:---

同行:Y女史

山行寸描

▲とけたソフトクリームの「マントル」4級。全身スメアを駆使してなんとか3撃。(2011/11/12撮影)
▲同じくとけたソフトクリームの「凹角右」3級。高さが怖く、後日に持ち越し。(2011/11/12撮影)
▲デッドエンドの奥側にある「イギリス人のトラヴァース」2級。低い、狭い、でも面白い。(2011/11/12撮影)

2011/11/12

△11:20-16:45 御岳渓谷

この日は今シーズン最初の御岳渓谷でのボルダリング。前日の雨でコンディションが懸念されたのですが、朝一番に見てみた奥多摩のライブカメラの映像では晴れている様子だったので、予定通り11時にY女史と御嶽駅で合流しました。

まずは勝手知ったるマミ岩でアップをしようと右岸に渡ったのですが、9月の台風の影響はここにも出ていて、マミ岩は下地が下がりずいぶん立派な姿になっていました。玄関岩は取付が湾のようになっているし、忍者返しの岩も下地こそ平らになっているもののスタートホールドが高い位置になっていました。そしてそもそも、こちら側は日が当たらないためにどの岩もびしょ濡れです。こりゃだめだ。

それならと日の当たっている左岸に渡り、まずは「すべり台」6級でアップをしてから、とけたソフトクリームに取り付くことにしました。ちょうどそこではY女史が「B-PUMP TOKYO 秋葉原」でときどきセッションしている気のいい若者たちも取り付いていて、マットを融通しあいながら一緒に登ることに。この日は先日新調したミウラの外岩デビューでもあり、シューズのフィット具合やフリクションを確かめながらの登りになりましたが、最初に上流側の面の7級を登って感触をつかんでから、川岸と反対側の突起状を使った「マントル」4級に皆でわいわいとトライしました。これはマット上にシットダウンして両手と右足でぶら下がってから順番に手を飛ばして身体を引き上げる課題で、格好悪い全身スメアながらも3撃できてこの日の収穫となりました。続いて川岸側の「凹角右」3級にチャレンジしましたが、そこそこいい高さまでは行くものの、左足を置くつるっとした凹みが視界の外に出てしまうためにうまく上げられず、しかもその上は相当の高度感の中でかかりの乏しい岩の上に手を返さなければならないという課題。怖くて抜けられませんでした。

いつの間にかいい時間になっていたので、マミ岩へ行くという若者たちと別れて我々は上流へ向かいました。ちょうどこの日はラフティングのジャパンカップ最終戦「御岳カップ」が開催されていて、たくさんのボートが川面を激しく下っている様子を横目に見ながら右岸の道を進みデッドエンドに下り立ちましたが、普通ならマットがたくさん敷かれて大勢取り付いているはずなのに誰もいません。それもそのはず、最初のマミ岩や忍者返しの岩同様にデッドエンドもびしょ濡れでとても登れる状態ではありませんでした。しかし、目当てにしていたSakurai師推薦の「イギリス人のトラヴァース」にはちょうどとてもチャーミングな女性が取り付いていて、我々が見守るうちに見事に上へ抜けていきました。どうやらかなり打ち込んだ後の待望の完登だったようですが、ホールドを確認するとこちら側はうまい具合に乾いてくれているので、彼女とその彼氏が去った後に残された我々は貸切状態でこのトラバース課題に手をつけました。前半は低い位置のガバが横に続いていて、お尻がマットに触ってしまいそうなほどに低い態勢で手を左へ送っていくのですが、途中で右手をクロスに出すところで足をどう処理するかがどうやら最初のポイントになるようです。この日は時間がなく挨拶程度に終わりましたが、これは「とけソフ」の凹角3級と共に次回改めて取り組んでみるつもりです。

こんな具合に、久しぶりの御岳渓谷は思わぬセッションもあったりして楽しい一日となりました。御岳渓谷は杉花粉が厳しいのでベストシーズンは案外すぐに去ってしまうのですが、年内でもできるだけ機会を見つけて足を運びたいものです。なお、帰りの電車の中でY女史は「「とけソフ」の『マントル』や『凹角右』での塾長さん、血管が切れるんじゃないかと思うくらい顔を真っ赤にしてましたよ」とげらげら笑い。……はい、気をつけます。