第19回日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」

山頂 三頭山1,527m / 御前山1,405m / 大岳山1,266m
分類 関東周辺
日程 2011/10/22-23
同行  
概要 奥多摩の山々をめぐる71.5kmのコースを24時間以内に走破する長谷川恒男CUP。

いわゆるハセツネの第19回は、いつもの体育の日の連休ではなく10月下旬の開催。三連休をつぶされるのを敬遠してここのところ参加していなかったのですが、このタイミングならいいかと5年ぶりに申し込みました。しかし、近年のトレイルランニングブームの影響でハセツネは最も申し込みが殺到する大会のひとつとなっており、受付開始日である6月1日の10時にRUNNETにアクセスしたところ、まだ受付開始時刻から1分もたっていないというのに1,925人分の処理待ち。iPhoneをRUNNETにつないだまま待つこと20分余り、10時24分に至ってようやく申し込みを行うことができました。

2011/10/22-23

さて、今年は山行を計画するたびにその週末が雨になるという典型的な雨男パターンだったのですが、申し込みから4ヶ月半を経たこのハセツネの日もピンポイントで雨の予報となってしまい、思わず天を仰ぎました。ところが、ボル友のY女史(晴れ女)は私へのメールで「日曜日は晴れますよ。私がテニスの予定を入れているから」と自信満々。ホンマかいなと思いながら土曜日に会場に着いてみると、午前中の雨がおさまって開会式のときには一部に青空も顔を覗かせてくれました。凄すぎる……。

会場での受付の際に参加賞としてもらった福島県産米。

開会式は雨上がりでしたが、うっすら青空も見えています。そこに登場した特別ゲスト?翌日、日の出山でも見かけました。そして、13時スタート。

おなじみの渋滞は、参加者の皆さんも慣れたものですが、台風の爪痕?路肩が崩れている箇所が散見されました。それでも第1関門は足切りタイムの2時間以上前に通過しましたが、ここから先はこれまでで一番辛いレースとなりました。

第1関門のあたりから、たびたび睡魔に襲われるように……。とにかく眠気が収まらず、早足で歩いているうちに目の焦点が合わなくなって足がふらつき出す始末。しかも9月下旬に関東地方を直撃した台風15号の影響でところどころ山道の路肩が崩れているところもあったりして、危なくて仕方ありません。幸い、過去の経験で、例えば三頭山や第2関門をそれぞれ何時に通過すれば制限時間内にゴールできるかの見当がついているので、眠くなったときは無理せず登山道の脇に倒れ込んで仮眠をとることを繰り返しました。

何とか第2関門に到着。給水所の中のオレンジのヤッケは、もしやニシさん

御前山の登りの途中で累々と横たわっていた、仮眠中の参加者。ちゃんと時間計算できていますか?実は土曜日から日曜日に曜日が変わる頃が雨のピークになるという予報だったのですが、実際には時折ぱらついた程度ですみ、しかも気温がこの時期にしては異例なほどに高かったために、万一を考えて持参したツェルトを広げなくてもそのまま寝込むことができました。

大ダワから先はアップダウンもほとんどなくなって、緩やかな道が続くことになります。大岳山の山頂から来し方を振り返ることができれば、完走はほぼ間違いなし。

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水場。ここは給水してもいいことになっており、そういう標識も掲げられています。助かった!

第3関門を20時間余りで通過したところで、完走の予感は確信に変わります。ここでは既に、スタッフがテントを片付け始めていました。そして……とうとう武蔵五日市市街が見えてきた!

最後は日の出山からのだらだら尾根道を早歩きで進み、23時間強でゴールインしました。

「FINISHER」とプリントされたTシャツを得るために頑張った23時間強、思い切り山屋ルックで歩き通しました。途中の眠気には本当に参りましたが、タイムはどうあれ完走できて満足です。

実は土曜日=22日は私の誕生日で、そしてこれは、これまでのウン十年余りの人生の中で最も過酷な誕生日でした。何しろ、普通ならちょっとばかりお洒落な店でお酒や食事を楽しみながら気のおけない友人と談笑しているはずの時間帯に、実際の私は睡魔に打ち負かされそうになりながら夜の山道を際どくふらつき続けていたのですから。

〔タイム〕

  第1関門 第2関門 第3関門 ゴール
2003 05:53 12:44 19:26 22:46
2004 06:39 14:36 棄権  
2005 06:14 13:24 18:34 21:36
2006 06:29 14:47 20:05 22:43
2011 トップ 02:19 04:37 06:33 07:37
06:38 14:29 20:16 23:11
ラスト 07:17 14:28 20:37 23:58

過去の記録と比べてみると、今回は前回の2006年のペースをなぞったような動きになっています。これは今回も睡魔に見舞われ続けたため、前回の経験を踏まえてあと何分眠ることができるかを考えながら休みをとっていたことの表れなのでしょう。また、ラストの方のゴールシーンを目撃したのですが、スイーパーに付き添われてゴールに近づいてきた彼女にその場に居合わせた全ての人が温かい祝福の拍手を送って、感動的なゴールインでした。

  出走 第1関門 第2関門 第3関門 ゴール
人数 2,158人 2,150人 1,897人 1,727人 1,725人
  99.6% 87.9% 80.0% 79.9%

関門ごとの通過人数と通過率を見てみると、第1関門まではなんとか大半の参加者が到達するものの、そこから第3関門までの間で参加者の約2割がふるい落とされてしまったことがわかります。ただし、仔細にリザルトを見てみるとリタイアした人たちの中には比較的ハイペースの方が多く、時間切れではなく(恐らく故障か疲労かによる)自発的なリタイアが目立ちます。これは、この大会をタイム狙いのランニングの大会と見るか完走に的を絞った山歩きの大会と見るかが分かれ目になるのだと思うのですが、71.5kmを歩ききってゴールすることだけを目標にするのであれば、無理に飛ばさずに各関門を制限時間内に通過すればほぼ大丈夫ということのようです。