塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

第13回日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」

日程:2005/10/09-10

概要:奥多摩の山々をめぐる71.5kmのコースを24時間以内に走破する長谷川恒男CUP。昨年のリタイアの雪辱を果たす。

山頂:三頭山 1527m / 御前山 1405m / 大岳山 1266m

同行:---

日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」(東京都山岳連盟主催)への参戦は今年3回目。一昨年は初出場でなんとか完走したものの、昨年は台風後の悪コンディションのために大ダワでリタイア。リタイアしたときは「この条件ではしょうがない」と自分を納得させていたものの、事務局の車でゴール地点に配送していただいて次々にゴールインしてくる参加者の姿を見ていると次第に悔しさが込み上げてきて、その瞬間に翌年、つまり2005年の参戦を決めていました。ではそこから長谷川恒男CUPに向けてのトレーニングが始まったのかというと結局練習らしい練習は9月初旬の陣馬山〜高尾山の1回切りで、しかもメインはその後のビアマウントだったりするのだから、人間の意思の力なんて弱いものです。

2005/10/09-10

いよいよやってきた大会当日。前夜20時に就寝して睡眠たっぷりなのに、中央線で立川乗換えのところを居眠りして1駅乗り過ごしたりしてのっけから不安がよぎりましたが、無事に武蔵五日市駅でハグロ氏・かっしい・てっしーの3人と合流し、駅の売店で昼食を補給してから会場へ向かいました。天候はあいにく2日間とも雨模様で、スタート地点となる校庭は既にぬかるみが広がっており前途多難を思わせました。

13時に一斉にスタート。皆とはそれぞれ自分のペースで行きましょうと話し合っており、私は6・6・6・3、つまり各関門を6時間刻みで通過して最後を3時間とする作戦で列の中盤から後方に徐々に下がりました。ところがスタートして1時間半くらい、刈寄山の近くで大きな渋滞に巻き込まれてしまいました。

完全に列が止まり前に進めない状態で、過去2回は渋滞はあってももう少し流れはよかったはずと不思議に思っていましたが、どうやらその先のつるつるの斜面で滑る者が続出していたようです。ここを何とか越えると再びいいペースでの歩きとなって、峰見通りから吊尾根を醍醐丸へ向かいました。幸い雨はそれほど強く降らず、ゴアのヤッケを着ていればほとんど気にする必要はないほどでした。

第1関門の浅間峠には19時すぎに到着し、行動食としておにぎりとみかんを食べ、ストックを伸ばしながら軽く休憩しました。前夜の早い就寝がきいているようで過去2回と違いこの地点ではまったく眠気を感じませんが、今回は水ではなくスポーツドリンクをそのまま2リットル背負って来ていたのが失敗だったらしく笹尾根の途中からお腹がごろごろし始めており、この後は三頭山避難小屋や第2関門などトイレがある場所に着くたびにしゃがみ込むことになってしまいました。

三頭山からの下りでさすがに睡魔が襲ってきたので、鞘口峠までの間にある東屋で15分ほど仮眠。さらに鞘口峠で5分寝ましたが、後は雨のためにどろどろでスリッピーな下降路をひたすら足を運び続けて第2関門。背負っていた2リットルの飲料はほぼ尽きかけていたので、ここで水を1.5リットル補給しました。御前山までの登りはけっこういいペースで進めて、薄明るくなった頃に昨年のリタイア地点である大ダワに着いたとき、今年は行けるとの自信を得ました。

後は大岳山までの緩やかな登り道と御岳山への下降を経て第3関門を通過し、日の出山からはひたすら緩やかな尾根道歩きとなります。この道は完全に泥田状態と化しており、最初のうちこそ極力水たまりを避けて歩いていましたが、そのうちどうでも良くなってばしゃばしゃと道の真ん中を進みました。しかしゴアテックスブーティーのシューズはかなり良好な防水性能を発揮してくれて、そんな路面条件にもかかわらず下や横からの濡れはほとんどシャットアウトしてくれていました。

ゴールインしてみれば、一昨年よりも1時間ほど短縮できていました。てっしーは19時間57分で先にゴールしていましたがハグロ氏は飛ばし過ぎて第2関門でリタイア、かっしいは第1関門の足切り(22時)に間に合わなかったそうです。事務局の手配で旅館の温泉でさっぱりした後、先に帰宅したハグロ氏を除く3人で、五日市の蕎麦屋でおいしい蕎麦で打ち上げました。

ゴール写真を見ると苦しそうな顔をしていますが実際はけっこう余裕があって、写真写りを意識しながら最後のコーナーからスピードを上げてゲートをくぐりました。今回のレースでは全体では2,018名が出走して完走したのは1,111名。トップはこのコンディションで8時間14分台だというのですから、もはや何をかいわんやです。

▼タイム
開催年 第1関門 第2関門 第3関門 ゴール
2003年 05:53 12:44 19:26 22:46
2004年 06:39 14:36 棄権  
2005年 06:14 13:24 18:34 21:36