水無川セドノ沢左俣〜沖ノ源次郎沢

山頂  
分類 関東周辺 / 沢登り
日程 2003/05/25
同行 きむっち / マサラさん
概要 セドノ沢の左俣を遡行し書策新道に到達。これを利用して本谷F5の上へ出て、沖ノ源次郎沢F1でクライミング練習。
13mの大滝。バンド沿いに右から近づいて水流の右を上がり、右壁へ直上しました。(2003/05/25撮影)
8mの滝前でポーズをとるきむっちとマサラさん。水流の右沿いがホールド豊富。(2003/05/25撮影)

2003/05/25

■09:00 大倉 ■10:05-40 戸沢出合

前の週に「ストーン・マジック」で練習したきむっち・マサラさんと再び合流し、今度は丹沢で沢登り。きむっちは土曜日に源次郎沢を片付けて戸沢出合にテント泊し、日曜日の朝に大倉から歩いてくるマサラさん・私と合流するというプランです。この日はセドノ沢左俣を書策新道まで遡行して本谷へ移動し、沖ノ源次郎沢でクライミング練習もしてしまおうという贅沢な企画で、ここのところ不安定だった天気だけが心配でしたが、この週末は雨もなくそこそこ気温も上がり、この季節としてはそれなりの沢日和になってくれました(後で聞いたところでは、マサラさんは超晴れ女、とのこと)。

渋沢駅でマサラさんと落ち合い、バスで大倉へ。ここから風の吊り橋を渡り、林道をひたすら歩いて1時間余りで戸沢出合に到着しました。キャンプを楽しむ人々の車がぞろぞろ並んでいるその向こうにきむっちの青いテントが張られており、後ろから近づいて声を掛けると「早かったですね」と嬉しそうな様子。待ち合わせは10時半と約束していたので、25分も早く着いたことになるわけです。早速身繕ろいをして、ここからヘルメットをかぶって出発。きむっちは前日の源次郎沢を含めても今日が3本目の沢、マサラさんもまったく初めてではありませんが、きちんと沢靴を履くのは初めてです。そんなわけで、お二人のウェーディングシューズのフェルトは白くまっさらで厚く、底がすり切れてちびてしまった私の靴とは大違いで、「やはり○○とフェルトは新しい方がいいな」と思いました。

■11:30 水無川本谷F1 ■12:15 13m大滝 ■13:15 8m滝

書策新道を左に分け、ちらほらと咲いている橙色のツツジを見ながら本谷沿いの踏み跡を辿って行くと、大きな堰堤にぶつかりました。この堰堤を越える左脇の道は年々崩壊の度を加えていましたが、久しぶりに見ると完全に崩れきった斜面にフィックスロープで縄ばしごがかけられており、問題なくここを越えることができました。気温も上がってきて暑い暑いと言いながらその先をしばらく歩いて、本谷のF1。ここは左手の鎖を利用して登ると、すぐそこに右からセドノ沢が合流しています。最初の滝をまず私が右から登りましたが、この滝は途中で水流の中のつるつるの傾斜した岩の上に足を伸ばさなければならず、マサラさんには上からロープ(末端にエイトノットで安全環付きカラビナを付けたもの)を投げました。きむっちはここを問題なく突破。もうひとつ小さい滝を越えて二俣を左に入りました。

トイ状の滝やチョックストーンのある滝を越えていくといよいよ13mの大滝で、以前は上から確保されながら水流沿いを上へ抜けましたが今回は私のリードで、まず右から斜めのバンドを登って滝身に近づき、水流のすぐ右の細かいホールドを拾いながら2m程身体を引き上げました。しかし、どうも水流沿いはホールドが乏しく滑りそう。困ったな、と思いながら右壁を見上げると上の方に確保支点が見えて、そこまで壁は立っているもののどうやらホールドをつなげられそうです。早速その場で方向転換して垂壁に取り付き、多少肝を冷しながら何とか支点まで到達してセルフビレイをとることができました。1本のロープを使って真ん中にマサラさん、末端にきむっちというオーダーで順次後続してもらいましたが、二人とも滝の下の方でフォールしてそのたびにロープにぐっと荷重がかかり、こちらはにやにや。大滝を越えてしばらく登ると、今度は8mの滝で、ここも一見角度があって恐ろしげですが、右壁がガバホールドの連続で何ということもなく越えることができました。この滝の上で、沢を逆に下降していく3人パーティーとすれ違いましたが、この沢で我々以外に入渓しているのを見たのはこれが最初で最後でした。

■13:20 セドの沢-書策新道出合 ■13:35-55 休憩地 ■14:05 水無川本谷-書策新道出合

8mの滝を越えたところからわずかに登るとそこは書策新道が横断している地点で、ここから書策新道を本谷方向へ下ってしばらく行ったところの開けた斜面で昼食。今日は、この後に水無川本谷に出て、沖ノ源次郎沢でクライミングシューズに履き替えてのクライミング練習をする予定です。のんびり弁当を食べていると、中高年ハイカーの一団がやはり書策新道を下ってきてこの斜面に散開し、小休止しはじめました。中の一人が我々のガチャ姿を見て「そんな格好でいったいどこを登ってきたんですか」と不審人物を見るように驚いていましたが、沢登りをしてきたことを話すと納得してくれたようです。

■14:15 沖ノ源次郎沢F1の下 ■14:55 沖ノ源次郎沢F1の上 ■15:15 沖ノ源次郎沢F1の下 ■15:25-50 水無川本谷-書策新道出合

沖ノ源次郎沢は本谷をわずかに遡ったところにあります。ここは涸滝のF1・F2がクライミングのゲレンデになっていて、過去2回登ったことがありますがF1はさほど苦労した記憶もないので、私の40mときむっちの50mのダブルロープで沢靴のまま気軽に取り付いた……のですが、途中のテラス状から上は意外にホールドが細かく、壁も立っていて「こ、こんなはずでは……」と内心あせりました。先程の大滝でも思いましたが、セカンドで登ったときの印象というのはリードのときは役に立たないものです。なんとか上へ登りつき、ビレイ態勢を作って後続を迎えましたが、マサラさんはロープがキンクしていて十分に張っておらず、ずいぶん怖い思いをしたようです。マサラさん・きむっちの順に上がってもらったところで時間切れ。マサラさんが左足を傷めたこともあり、F2はまたの機会にとっておくことにして懸垂下降でF1を下り、そのまま本谷を書策新道が横切る地点まで戻って、ギア類を全て片付けました。

■16:20-35 戸沢出合 ■17:40 大倉

書策新道を下って戸沢出合に戻り、きむっちのテントを皆で畳んで出発。林道をてくてく歩いて大倉に到着し、バス停近くのレストランでなにはともあれ遡行成功の祝杯をあげました。