八経ヶ岳

日程:1994/05/04-05

概要:雨の弥山にテントを張り、大峰山系の最高峰、八経ヶ岳をピストン。

山頂:八経ヶ岳 1914m

同行:ユウコさん

山行寸描

▲弥山山頂の小屋は宿泊客でいっぱい。我々は優雅にテントを張った。(1994/05/04撮影)
▲雨とガスの中の八経ヶ岳。降られたわりには潤いの少ない山行だった。(1994/05/05撮影)

1994/05/04

△13:20 行者還トンネル手前 → △14:20-30 奥駈道合流点 → △15:20-25 聖宝の宿跡 → △16:35 弥山

天川川合からタクシーで行者還トンネルまで意外に高度を上げてから、トンネルの手前を右に入り、面白味の少ない道を淡々と歩きました。急な斜面を登り切るとようやく稜線上の、吉野から熊野に抜ける奥駈道に合流します。本当は山上ヶ岳からここへ歩きたかったのですが、未だ山上ヶ岳は女人禁制を守っており、我々には採用できないコースになっています。

やがて雨足がはっきり強くなり始めたため、ゴアテックスのパンツを着用しました。修験の遺跡がところどころに残る比較的平坦な尾根道を足早に進んで、やがて着いたのが今日の宿泊地=弥山。比較的大きな小屋は満員の様子ですが、我々はスギゴケの絨毯がふかふかのテントサイトにテントを張ると、夕食をとってさっさと寝てしまいました。

1994/05/05

△07:20 弥山 → △07:40-45 八経ヶ岳 → △08:10-50 弥山 → △09:40-50 狼平 → △11:25-50 栃尾辻 → △13:40 天川川合

雨は上がったもののガスに覆われて展望は期待できませんが、それでも大峰山系の最高峰・八経ヶ岳の山頂を踏まない訳にはいきません。重い足取りで山道を歩くとほんのわずかで八経ヶ岳の道標に到達し、証拠写真だけ撮って戻りました。ここから奥駈道をさらに進む登山者もいましたが、我々は弥山に戻ってテントを畳み、弥山神社に立ち寄ってから天川川合を目指します。

曇り空の下の1時間ほどの下りで着いた狼平は、沢沿いの斜面にぼろぼろの避難小屋が建ち、近くの広場にテントが1張りあるだけの寂しい風情でした。それでも栃尾辻までくると天候が回復し、後は退屈な下りが延々と続きました。