霧島連山

日程:1989/06/10

概要:えびの高原から韓国岳、新燃岳を越えて高干穂河原に抜け、高干穂峰をピストン。

山頂:韓国岳 1700m / 高千穂峰 1574m

同行:---

山行寸描

▲高千穂峰の噴火口。その底に石を並べて字が書いてあったのにびっくり。(1989/06/10撮影)
▲高千穂峰から見た韓国岳方面。日本離れしたスケールの大きな景観。(1989/06/10撮影)

1989/06/10

△04:50 えびの高原ホテル → △06:05-10 韓国岳 → △07:15 獅子戸岳 → △07:40-45 新燃岳 → △08:30 中岳 → △09:15-20 高千穂河原 → △10:55-11:45 高千穂峰 → △12:50 霧島神宮古宮址

登りはひたすら霧の中、硫黄の匂いと蒸気が激しく吹き上げ、この山が生きていることを実感します。辿り着いた山頂は視界ゼロ。さらにツツジが多い道をひたすら歩くと、鹿が盛んに上げる鋭い笛のような鳴声が聞こえてきました。

やがて円形の新燃岳の火口の縁に達しました。いつ息を吹き返さないとも限らないその雰囲気が不気味です。

新燃岳の臼状の火口底には黄緑の池。火口の縁をぐるりと回って草原状の中岳を目指しました。中岳から下る途中でようやく高千穂峰が崇高な全容を現しましたが、その美しい頭頂部はすぐに雲に隠されてしまいました。

セミが鳴く中、高千穂河原から赤茶けた急坂を登りきって御鉢を見下ろす位置に達すると、驚いたことに硫黄臭い御鉢の底に石で文字が並べてありました。誰が、いつ、どうやって?と驚きつつ、鞍部から急登一息で山頂に到着。小屋には白髭の小屋番さんが、あらかじめ読んでいた本に書かれていた通りアマチュア無線を鳴らしていて、なんだか初めて会った気がしませんでした。

小屋でうどんを食べてから外に出るとあたりは完全に晴れ、歩いてきた霧島山群がよく見えました。ひとしきりその眺めを見渡してから元来た道を霧島神宮へと下り、バスと電車を乗り継いで次なる目標である開聞岳に向かいました。

◎「開聞岳」へ続く。