U.K.

2011/04/15

U.K.の結成には、元King Crimsonの僚友だったJohn WettonとBill Brufordに、Robert FrippやRick Wakemanが絡んで複雑な経緯を辿ったようですが、紆余曲折の後にリリースされた1978年のデビューアルバム『U.K.』でのラインアップは、JohnとBillの二人にヴァイオリニスト兼キーボーディストのEddie JobsonとハイテクくねくねギターのAllan Holdsworthを加えたカルテット。その後、バンドは編成をトリオに変えて徐々にEddieのカラーを強めていき、スタジオ盤2枚とライブ盤1枚を残して1979年の終わりに解散してしまいました。

Eddie Jobsonはそのカラフルでテクニカルなプレイとロック界随一の美形で日本でも人気が高く、私も彼らの唯一の来日ライブを中野サンプラザで見て興奮した一人なのですが、1980年代初頭にJethro Tull名義の作品とソロ作品をリリースした後は、ロック界から遠ざかっていました。そんな彼がミュージックシーンの表舞台に戻って来たのは、ここ数年。2008年の「King Crimson Festival 2008」への参加、2009年のUKZ始動、そしてついに、同年のUKZとしての来日2010年のUltimate Zero Projectとしての来日。まるで堰を切ったように怒濤の活動量でコンサートをこなし続けるEddieでしたが、そこでどれほど素晴らしい楽曲が演奏されたとしても、ひとつはっきりと欠けているものがありました。それは、John Wettonのヴォーカルです。

オリジナルU.K.はEddieとJohnの確執から解散に至ったと言われており、それから15年程を経た1995年頃にセッションを試みたものの、そのプロジェクトも実を結ぶことなく、音源はまったく違ったかたちで転用されてしまったのですが、上述のUltimate Zero Projectの一環として2009年11月に遂にステージ上での二人の共演がワルシャワで実現。そしてとうとう今年、UKZのギタリストAlex MachacekとドラマーMarco Minnemannを加えた4人編成によるU.K.名義での来日となりました。招聘元がクラブチッタで席数も限られているためチケット争奪戦は相当な厳しさが予想されましたが、よーし!これは何としてもゲットせねばと寒風吹きすさぶ新宿ディスクユニオン前に行列を作ったのが2月19日。早起きしたおかげで首尾よくチケットを手に入れて、これで枕を高くして寝られると思っていたところに発生したのが、3月11日の大地震による東日本大震災です。被災地の方々の暮らし向きも気になるところですが、首都圏でも余震や計画停電の影響でコンサートが続々中止になる中、Eddieからは次のメッセージが日本のファンに向けて寄せられました。

Despite the recent difficulties in Japan, I have always remained determined to bring the "UK Reunion" project to my fans. Many people have advised postponing or canceling the shows, but I will hear nothing of that idea.

Thank you for supporting this special one-of-a-kind tour with so much enthusiasm; John and I are looking forward to performing our classic UK tracks for you again for the first time since our 1979 'Night After Night' concert.

See you soon!

EDDIE JOBSON

ありがとう、Eddie!

さて、前置きが長くなりましたが、この日クラブチッタに到着したのは開場時刻である19時をちょっと回ったところ。ドリンク代500円を払って場内に入り、何はともあれグッズ売場でプログラムを購入。表紙のデザインのプリズムカラーは、U.K.のファーストアルバムのジャケットを模したものでしょうね。ただし、「U.K.」のロゴはセカンドのものですが。

荷物と上衣をロッカーに預けて腕まくりして場内に入ってみると、ステージ上には下手からEddieのキーボードが2台、Eddie用のマイクスタンド、John用のモニターとマイクスタンド、Marcoのdwのツーバスドラムセット、そしてAlexの立ち位置にフットスイッチ類と、その後方にキーボードが1台。Eddieのキーボードは、おなじみInfinite Response社のMIDIコントローラーVax77です。

やがて左腕を三角巾で吊るしたrobin☆氏も合流して、緊張の面持ちでライブの開始を待ちました。

In The Dead Of Night
BGMが消えてノイジーなタップ音が流れ始め、そこに特徴的なリズムパターンの打撃音が加わって、EddieとJohnが登場。二人で肩を抱き合う感動的な場面を見せてからMarcoとAlexを呼び入れて、そしてそれぞれが位置についたところでバックの音に重ねるようにキーボードのあのフレーズが始まりました。そのフレーズがひとしきり鳴ったところで入ってきたMarcoのドラムが、強烈にパワフル!さらにJohnの第一声を聞いて大きな歓声が上がりました。素晴らしい声のコンディションです。Alexのギターソロは、Allan Holdsworthのそれをほぼ忠実に再現してどこまでも流麗。この時点で早くも、この日のライブが最高のものになることを確信。
By The Light Of Day
「In The Dead Of Night」に引き続き、シーケンスパターンが流れ始めてこの曲。Johnのヴォーカルの入りのタイミングが微妙に早くてEddieとMarcoが顔を見合わせてにやりとしていましたが、ノープロブレム。中間部のヴァイオリンソロではEddieはブルーのヴァイオリンを使用し、この間Alexは左手で上手のキーボードを弾いてコードを支えていました。
Presto Vivace And Reprise
「By The Light Of Day」からの移行のタイミングでEddieが音色の切り替えに若干もたついたものの、遠くから近づいてくるドラムパターンから続く超高速フレーズはキーボードとギターのユニゾンで完璧に決まり、オリジナルでは2コーラスあるところを1コーラスで切り上げて大団円へ。
Danger Money
Marcoの4カウントで、雄大なイントロをもつこの曲。イントロが終わっていったんフェードアウトしてから、オルガンのグリッサンドを合図にメインパートに入るところはEddie・John・Marcoの3人の呼吸が合わずにあせりましたが瞬時に修正、何事もなかったように曲が続きます。この曲は歌詞が多いのでJohnはちらちらと右足の先にあるモニターを見下ろして一所懸命歌っているのが、見ててカワイイ。Eddieのシンセソロはポルタメントが効き過ぎてちょっと素っ頓狂な感じがしましたが、なにしろ分厚い音の壁と変拍子とで有無を云わさず聴衆を圧倒する曲なので、こちらもリズムについて頭を振るのが精一杯。

ここでEddieが前に出てきてMC。Johnを紹介すると、Johnは必殺技「キミタチサイコダヨ」をこのタイミングで繰り出して大ウケし、Eddieは「な、何?」という顔をしていました。さらにEddieは、79年のU.K.訪日時にコンサートに来た人に手を挙げさせて(私もrobin☆さんも大きく挙手)、30年(余)アニバーサリーだからもちろんこの曲、と次の曲を紹介しました。

Thirty Years
美しいストリング音から引き続く、Johnの情感のこもったヴォーカルは、オリジナルよりも説得力の増した感があります。そしてEddieが指で4カウントしてメインパートへ。シンセソロでの完璧なベンディング、1曲目とは打って変わって自由にフレージングするギターソロ。素晴らしい……。
Alaska
Eddieひとりがステージに立って、冷え冷えとしたブルーの逆光をバックに重低音、そしてオーロラの輝きを思わせる高音。Eddieを、そして銘機YAMAHA CS-80を代表する曲と言ってよいでしょう。
Time To Kill
キラキラと効果音が入ってきて、4カウントからこの曲。後半のブルーのヴァイオリンによるソロも柔らかな音色では繊細な、突き刺すような音色では大胆なフレージングで決まり、そのフレーズがキャラキャラと駆け上がっていってヴォーカルに回帰するところでJohnは「うっ、どこで戻るの?」ときょろきょろ。Marcoのスネア一発を合図にEddieはヴァイオリンからキーボードへスイッチしたのですが、Johnは「Time to kill〜」と歌うところを入りそびれてしまいました。がんばれJohn!
Starless
ひんやりとざらついたメロトロンの音をバックにJohn以外ではあり得ない哀愁のヴォーカルで、John名誉挽回。ギターの単音バッキングにEddieのヴァイオリンがユニゾンで重なって緊迫感が少しずつ、しかしどこまでも高まっていき、臨界点に達したところで一転して爆発的な後半部、オリジナルではサックスソロとなるところはEddieによる暴風雨のようなヴァイオリンソロ。最後は再びEddieがキーボードに戻り、Alexがテーマを奏でて感動のうちに終曲。
Carrying No Cross
Alexが下がってトリオ編成で演奏された、名曲。ヴォーカルのパートが終わって中間部で延々と続くインストパートは、EddieとMarcoの二人が時折目を合わせながら立ち上げる音の壁に圧倒されるばかり。Eddieの演奏はほぼ完璧でした。
Drum Solo
彼のトレードマークである、左手側のゴングバスを存分に活用したフレージングから、大技・小技・力技と何でもありの多彩なソロ。途中、バスドラでリズムをとりながらタムで「う〜さ〜ぎ〜お〜いし〜」と『ふるさと』のフレーズを叩いていたのは、日本の聴衆のためのファンサービス?
Violin Solo
続くヴァイオリンソロは、イエローグリーンのヴァイオリンで効果音的なサウンドを重ねてゆくノイジーでアヴァンギャルドなもの。背後からのライトに照らし出されて逆光で浮かび上がるEddieの姿は、いくつになってもかっこいい!
Book Of Saturday
流しのギタリスト風にアコースティックギターを抱えて出てきたJohn。この曲は彼の十八番であるらしく、歌詞モニターを見ることもなく、気持ちよく弾き語ってくれました。
Nevermore
Eddieが「オリジナルU.K.では演奏しなかった曲。なぜなら難し過ぎるから(特にAllan Holdsworthには?)」とコメントして始まった曲。冒頭のアコースティックギターが2本重なるパートは、コードの方はキーボードで再現されており、いかにもジャズギターっぽい単音フレーズはもちろんAlex。原曲ではヴァイオリンで演奏されているうっすらと高いフレーズもキーボード。そして元来この曲はジャズテイストで演奏されるべきなのでBill Brufordの軽めのドラムがマッチするのですが、相変わらずMarcoのドラムはパワフルでした。それでも中間のシンセサイザーとギターの掛合いは素晴らしい演奏レベルで、次々に繰り出される高速フレーズに感動。この曲のライブ演奏を見るのは、昨年のU-Z Project以来二度目ですが、当然ながらはるかに完成度の高いものでした。長いコーダ部でJohnがヴォーカルを入れるタイミングを早まったのは、ご愛嬌ということにしましょう。robin☆さんも「凄い!」と大興奮でした。
One More Red Nightmare
「Starless」と同じく、King Crimsonの『Red』に収められていた曲。冒頭のテーマフレーズが、ギター・ベースにキーボードも加わったユニゾンになっていて、ド迫力。Marcoのドラムも暴れまくっていました。原曲でのサックスソロはクリスタルのヴァイオリンで演奏され、このときはJohnもベースの中音域で忙しげにバッキング。ちなみにこの曲、ヴォーカルパートは4拍子ですが後半のインストパートは3-3-2-2-2の12拍子で、これはフラメンコのブレリアのリズム。
Caesar's Palace Blues
「One More Red Nightmare」から間髪入れずにこの曲へ。この曲も歌詞が畳み掛けるように重なってくるので、Johnはモニターに目が釘付け。しかしEddieのヴァイオリンさばきは最高でした。Marcoのツーバス連打も、この曲にはベストマッチ。
Sahara Of Snow - Part 2
そのままバスドラ四つ打ちで聴衆の手拍子を誘い、ピアノの行進曲風バッキングの上でAlexが鬱憤を晴らすかのようなギター弾きまくり。最後にドラムとギターが音を引き延ばしている間にEddieがメンバーを紹介し、ここで本編の終了。

U.K.コールと手拍子の中に再び姿を現したEddieとJohn。いつの間にかステージの前方にステージ上手に置いてあったキーボードが引っ張り出されていました。

Night After Night
彼らの楽曲の中でも最も親しみやすく聴きごたえのあるこの曲で、アンコールがスタート。Johnは高音が出ず途中で音程をはずしてしまいましたが、聴衆の「ナ〜イトア〜フタ〜ナ〜イト」というコーラスに救われて復帰。それに気を取られたのかEddieも直後に曲の進行を見失って高速フレーズを入れられなくなる場面がありましたが、ここはMarcoがタムのオカズで巧みにタイミングを示して事なきを得ました。あぁ、危なかった。しかし、あの勇壮なオルガンソロは見事に再現されて、終わってみれば大歓声。
The Only Thing She Needs
MarcoのドカドカドラムからEddieがカコカコとオルガンを入れて、ハードでポップなこの曲。Johnのヴォーカルも快調、Eddieのキーボードもヴァイオリンも文句のつけようなし。Eddieがヴァイオリンからキーボードへ戻るための4小節分の時間をギターが稼いで、さらにオルガンの白玉の上にAlexがスイープを多用したテクニカルなソロをかぶせ、終曲へ。

大歓声の中にメンバーが肩を組んで、「ドモ」「See you next time.」などとこれでおしまいと思えるような挨拶をしましたが、ステージ前に使われていないキーボードが出ているのだからもう一曲あるのはバレバレ。Johnがそこで「One more?」と聞き、帰ってきた歓声に応えてステージ上に残ったEddieとJohn。

Rendezvous 6:02
Eddieのピアノをバックに、Johnが情感豊かに歌い上げます。しんみり。

最後にあらためてメンバー全員がステージ上に並び、拍手喝采のうちにこの日のステージを終えました。

いや〜、凄いライブだった!全体で2時間10分あまり、U.K.のスタジオ盤のうち演奏されなかったのは「Mental Medication」と「Nothing To Lose」の2曲だけ。King Crimsonの曲も加えた充実のセットリストで、確かにところどころJohnがヴォーカルの入りのタイミングをはずしたり歌詞を飛ばしたり音をはずしたり、さらにはEddieすら曲の進行を見失うことが時折ありましたが、それは楽曲があまりに高度だから(だと思いたい)。そして、そうしたときもMarcoがアイコンタクトやドラムのオカズを駆使して合図を送り、曲を元の線路に戻してくれていました。

それよりも、こうしてEddieとJohnが仲良く肩を並べる姿を目にする機会が再び訪れるなんて、数年前までは夢にも思っていませんでした。かたや片方は一時ロック音楽から離れ、他方はアルコール中毒に侵されて治療に専念することを余儀なくされていた二人が、再び高度な演奏能力を手に入れて目の前に立ってくれたという事実に、robin☆さんと二人、感涙に咽んだのは言うまでもありません。そして何より、こうして彼らの音楽に接することができる平穏な境遇にあることに心から感謝しながら、クラブチッタを後にしました。

2011/04/16

この日も昼前に、北関東で震度5強の地震。東京でも震度3くらいは感じたのですが、バンドのメンバーも肝を冷やしたかも。

この日は開演時刻が前日より2時間早い18時。その15分くらい前にクラブチッタ内に入りましたが、グッズ売場は比較的空いていました。私は前日のうちに黒のTシャツをゲットしており、それを着用しての参戦です。

開演前に長髪のガイジンさんがステージ上に立って客席を撮影しているなと思ったら、照明が客席を照らすと共に「U.K. DVD!!」と一言。「ウォー!」と歓声が上がって手拍子とU.K.コールが始まりました。しばらくして「Thank you!」と彼はステージを下りていきましたが、本当に映像作品を作るのかな?

やがて例によってSEが流れ始め、客席の照明が落ちるとともにメンバーが舞台上に登場。以下、この日も前日と同様の構成で曲が展開していきます。以下、ポイントだけ記述すると……。

  • By The Light Of Day:ヴァイオリンソロの後にJohnが絶句する場面あり。ま、これは一種お約束ですな。しかし、映像作品はどうなってしまうんだろう?「Danger Money」の後のM.C.で、Eddieの口からもこのコンサートがポーランドでのU-Z Project同様にアルバム化される可能性のアナウンスがありましたが……。
  • Thirty Years:Alexのギターソロが、より意欲的でテクニカルなものになっていました。
  • Alaska:重低音が会場をびりびりと震わせるほどのパワー。この曲に限らず、全体に前日よりラウドになっていたようです。そして、キャラキャラとSEが重なってくるところも、前日ははっきり音が切れてしまっていたのですが、この日は滑らか。
  • Time To Kill:ヴァイオリンソロが終わってヴォーカルが入るところを前日はJohnが見失っていましたが、この日はぴったりのタイミング。そしてEddieはヴァイオリンを下手袖のスタッフに渡すと、後からグリッサンドで参戦。
  • Starless:この曲でも最後にヴァイオリンからキーボードへスイッチする場面があるのですが、Eddieは左手にヴァイオリンを持ったままメロトロンの音を出し、そのままヴァイオリンを上段のキーボード上に。ヴァイオリンをキーボードの横に置けるように台でも設置しておけばもっとスムーズにスイッチできるのにと思いますが、そうしない何らかの理由があるんでしょうか?そしてこの日の「キミタチサイコダヨ」は、この「Starless」の後に聞かれました。
  • Carrying No Cross:最初のヴォーカルパートで、Johnが「was always laying down the law」のところから1拍前にずれて歌い出してしまいました。自分でもおかしいな?という顔をしつつ歌うJohn。しかしEddieがすかさず、本来全音符のバッキングであるシンセ音を使ってヴォーカルの正しいラインをなぞるように弾いたために、Johnも「they led me back to you」からは本来のタイミングに回帰することができました。こういうスリリングさは、勘弁して下さい……。
  • Drum Solo:前日よりもパワフルなソロで、『ふるさと』フレーズはなし。
  • Violin Solo:しっかりとボウイングのテクニックを見せる、よりクラシカルな演奏でした。
  • Book Of Saturday:Johnが「この曲を書いたのは40年前。そのとき私は5歳だった」と語って大ウケ。ちなみに前日は「この曲は40 years old, same as I am.」とやってちょいウケ。さすがに気が引けたのか、読むサバを5歳削減したのが奏功(?)したようです(実年齢は61歳)。
  • Nevermore:キーボードとギターとの掛合いの部分でEddieが痛恨のミス!リアルに弾く高速フレーズはOKだったのですが、サンプリング音を鳴らすところで誤ったキーにタッチしてしまった模様。原曲で言えば3分23-27秒あたりで入ってくる飛び回るようなフレーズを出すべきところで4分16-22秒あたりの揺れ動く音を鳴らしてしまい、Eddieは慌てて正しいキーにタッチし直していましたが、当然拍がずれてしまいます。しかし、そこで頭を真っ白にせずに後続のテクニカルなフレーズをきっちり弾ききったEddieは、やはりさすが。
  • Sahara Of Snow - Part 2:Alexのギターのカッティングが、とても気持ちよく鳴り響いていました。さらにギターソロも、前日以上にアグレッシブなもの。

そして!

  • Nothing To Lose:アンコールの1曲目は、前日は「Night After Night」でしたが、この日はこの曲。総立ちの聴衆が興奮しつつ手拍子と声援を送る中、Eddieはライブアルバム『Night After Night』に収録されていたのと同様のパターンでキーボードとヴァイオリンを行き来していました。この曲を32年振りに聴けて、本当によかった!

今回の彼らのツアーは、4月8日にボストン、11日にニューヨーク、そして来日公演は15,16,18日の3ステージ(谷間の17日のクラブチッタは、なぜか西郷輝彦)で、この後太平洋を渡り23日にサンフランシスコです。さらにJohn Wettonは、4月28日から5月末までの一ヶ月、Asiaとして北米から中南米をサーキットの予定。凄い働きぶり!

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さて、ファンにとっては夢にまで見たU.K.復活でしたが、事前に伝わって来ている話からしてもこの「U.K.」はパーマネントなバンドではなく、言わばU-Z ProjectのU.K.バージョンという位置づけ。つまり、EddieのプロジェクトにJohnが雇われヴォーカリスト兼ベーシストとして加わったという立場ですから、今後U.K.として新たな音楽を生み出す可能性はなさそうです。今回、何箇所かで見られた集中力を欠く演奏にも示されていたように、今やJohnにとっては自分の創作活動の舞台はソロ作品やAsiaであり、そこでよりパーソナルな、あるいはポジティブな歌詞を曲に乗せる作業の方が楽しいに違いありません。

ではEddieは、今の活動のどこに彼のクリエイティビティを発揮していると言えるのでしょうか?

ミュージシャン

Eddie Jobson Keyboards / Violin
John Wetton Bass / Vocals
Alex Machacek Guitar / Keyboards
Marco Minnemann Drums

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セットリスト

  1. In The Dead Of Night
  2. By The Light Of Day
  3. Presto Vivace And Reprise
  4. Danger Money
  5. Thirty Years
  6. Alaska
  7. Time To Kill
  8. Starless
  9. Carrying No Cross
  10. Drum Solo
  11. Violin Solo
  12. Book Of Saturday
  13. Nevermore
  14. One More Red Nightmare
  15. Caesar's Palace Blues
  16. Sahara Of Snow - Part 2
    -
  17. Night After Night(4/15)/ Nothing To Lose(4/16)
  18. The Only Thing She Needs
  19. Rendezvous 6:02