塾長の鑑賞記録

塾長の鑑賞記録

私=juqchoの芸術鑑賞の記録集。舞台も絵も和風好き、でもなぜか音楽はプログレ。

UKZ

2009/06/08

Eddie JobsonのUKZがついに今年始動し、1月にはニューヨークで初ライブを行ったことは以前紹介した通りですが、そのUKZがアンドフォレスト・ミュージックのプロモートによって来日するというのでびっくり。うーん、できることならウ○ーに招聘してもらいたかったような気もしますが、ぜいたくは言っていられません。とにかく東京での2回の公演を、両方とも聴きに行くことにしました。

来日初日のこの日の会場は、ロックのライブとしては異例に思える九段会館(調べてみると案外ライブ会場としても使われているようですが)。18時開場予定が25分押したので、しばらくは入口前の駐車場で開場を待ったのですが、見れば見るほどUKZの音楽とは相容れないたたずまいです。

ようやく入場して、まずはTシャツをゲット。表にはメンバーの顔、裏は今回の日本ツアーの会場が記された黒いシャツが3,500円。他には各種CDやポスターなども売っていたようですが、何しろ狭い通路に押し合いへし合いでの販売の上、「お釣りの10円玉がありません!」などとたわけたことを言っている様子でしたので、さっさと引き上げて場内に入りました。座席はなんと前から4列目で、しかもうれしいことにEddieの手元が見える位置。Eddieのキーボードは2台で、下は不明ですが、上のシンセサイザーはKORGのM50。ただし音は下手の袖に見えている2台のMacBook Pro上のソフトシンセで出しているようです。メンバーの配列は下の写真(主催者からのプレゼント)の通りで、向かって左端にEddie、前列中央がボーカルのAaron Lippert、上手がギターのAlex Machacek、奥の下手がウォーギターのTrey Gunn、上手にドラムのMarco Minnemann。19時少し前に場内が暗転し、重々しいSEと共にメンバーが入ってきました。最後にEddieが登場すると、ひときわ大きな拍手。そして……。

Night After Night
日本のファンを意識したこの曲からスタート。Eddieの早いシンセフレーズからダイナミックなリズムが展開します。メインリフを弾きながらEddieがちらりと客席を向いて、にやり……じゃなかった、にこりと笑ったときには目が合ったような気がしましたが、Eddieはサングラスをかけているのでそれは多分錯覚。そして後半のオルガンソロも、アルバム『Night After Night』に収められた貫禄のあるソロをほぼそのままなぞってくれました。それにしても、この曲を再び生で聴く機会が得られるとは(早くも感涙)。
Alaska
Eddieの奏でる重低音が鳴り響き、時折オーロラの輝きを思わせるような高音の煌めきがかぶさります。そしてキャラキャラとシーケンスフレーズがフェードインしてドラムの4カウントから、激しくイン・テンポ。Marcoのドラムが炸裂します。
The Only Thing She Needs
「Alaska」から「Time to Kill」へは行かず、間髪入れずにカコカコしたオルガンのリズムに移って、この曲。そしてリズムセクションが全開になると、MarcoとTreyの2人によって素晴らしい疾走感で曲がぐいぐい引っ張られていきます。ただ、この曲に至ってやはりボーカルの弱さがはっきりしてきました。決して下手だとか声質が悪いとか言うわけではないのですが、なんと言ってもJohn Wettonの圧倒的に説得力のあるボーカルと比べると、Aaronの声の線の細さは否めません。それをリカバーするかのように、後半は舞台前面に出てきたEddieのブルーのヴァイオリンが突き刺すような音色で聴衆を煽ります。そしてギターが高速フレーズでワンポイントリリーフをしてEddieがキーボードに復帰するのを待ってから、Alexの流麗なギターソロにつなぎました。

立て続けに3曲演奏されたところで、Eddieが舞台中央に出てきてMC。第一声は「コンバンワ!アリガトウ!」。にこやかな表情で、前に日本に来て「See you soon.」と言ってから30年もかかってしまったが、こうして演奏できてうれしい、今日は来てくれてありがとう、といった挨拶の後に、客席最前列に陣取っている世界各国からのコアなファンたちを紹介しました。

Houston
新譜『Radiation』からの最初の曲は、アコースティックなこの曲。Marcoがドラムセットの前の椅子に座り、アコースティックギターをスティックで叩いてコードを鳴らす上に、EddieのシンセとAlexのふわっとした白玉が重なります。Alexは右手に何かを握り持っていたようですが、何だろう。E-BOWかな?そして中間部の印象的なソロは、座り込んだ姿勢のTreyが両膝の上に渡したウォーギターで出している音。Aaronのしみじみとしたボーカルも、聴きどころでした(Treyのソロからボーカルパートに戻るときにリズムを見失っていたけれど)。
Eddie Solo
Eddie1人が残って、キーボードソロ / ヴァイオリンソロ。まずはピアノの上に例のガラス玉が落ちて跳ねるような音が聞こえてきたので、ソロ作『Theme of Secrets』からの曲だとわかります。最初のピアノパートは「Inner Secrets」?途中からリズムとAh音が入ってきて、これは同じモチーフによる「Theme of Secrets」。ついで両手を組み合わせた早いフレーズを含むピアノ曲になりましたが、これは『The Green Album』の「Prelude」の後半でしょうか?そのままゆったりしたシーケンシャルなフレーズに乗ってEddieがヴァイオリンをとり、美しいメロディを持つ「Nostalgia」。しかし、いつの間にかヴァイオリンにディストーションがかかり、ノイジーなソロ(Curved Airの「Vivaldi」を取り入れているかも?)へと展開していきます。途中で客席最前列にボウを持たせてヴァイオリンを手弾きする場面も交え、かなりの長丁場をヴァイオリン1本で弾ききりました。
Trey / Marco Duo
TreyとMarcoの2人にバトンタッチ。Treyの両手タッピングによる細かくユーモラスなウォーギターと、Marcoのダイナミックなドラミングによるデュオです。
Alex / Marco / Trey Trio
Alexがステージに戻ってきて、まずは静かに爪弾くようなギターのソロによる「Legend」。そこにリズム隊がアコースティックな味わいで加わり、徐々にヒートアップしてギタートリオとしてのフリーな演奏に展開します。Alexのギターからは時折、Allan Holdsworthを連想させる流れるような、しかしハードな音色の高速フレーズが紡ぎ出され、最後には非常に複雑なリズムパターンでの長〜いユニゾンを3人で(Marcoは楽譜を見ながら)決めてくれました。〔→11日のレポートも参照〕
Marco Solo
前の曲から、そのままハイテクドラマーMarcoのドラムソロへ突入します。このソロは、私の乏しいボキャブラリーでは説明不能。笑みを浮かべながら凄いことをやっていて、パワフルな四つ打ちリズムの背後に細かいハイハットワークが隠されていたり、信じられないスピードの片手スネアロールを維持しながら右手でタムを叩き回ったり。しかも、華麗なスティック回しや派手なシンバルワークなど視覚面も忘れてはおらず、Carl Palmerばりのサービス精神も発揮された長大な(20分くらい?)ドラムソロでした。
Tu-95
新譜からのインスト曲。メインリフはヴァイオリンとギターのユニゾン、やがてテンポが変わりギターの怪しげなアルペジオが入って、Treyのウォーギターの分厚い音圧に乗ったヴァイオリンソロから、ついでヴァイオリンを脇に抱えたまま刺激的な音色のシンセソロの後、AlexとEddieが舞台上で「さぁ、いくぞ!」といった風情でにらみ合ったところへスネアのロールがフェードインしてきて、最後のユニゾンフレーズへなだれ込みました。
Rendezvous 6:02
舞台上にAaron復帰。きみ、いたのか!と言いたくなるほど久しぶり感が漂います。Eddieのピアノのフレーズは美しいものでしたが、Treyのベース音(またはEddieの左手?)が妙に不協和だったような気がしました。しかし、中間部の太い音色のシンセソロは、相変わらず健在。その代わりギターはほとんどお休み。
Carrying No Cross
Alexが下がりキーボードトリオ+ボーカルの編成になって、U.K.の曲の中でも最も荘厳な、この曲。イントロの寄せては返す波のようなエコーピアノの音色もオリジナルを見事に再現し、哀愁漂うボーカルパートからリズム隊がフェードインしてのピアノ連打、緊迫感溢れるロングトーンのシンセソロから熱を帯びたリズムに乗ったオルガンソロ、急転直下のピアノフレーズが最後に両手を組み合わせた高速上行フレーズを奏でた次の瞬間に全楽器全力疾走になって、勇壮なメインテーマへとなだれ込むさまは、30年の時を経て再びこの曲に力強い命が吹き込まれたようでした。
Radiation
新譜のタイトルナンバー。不安をかきたてるウォーギターのうねり、華麗なシンセの高速パッセージ、存在感満点のドラムとギターからヴァイオリンへとつながれる後半の印象的なソロが、見事にステージ上で再現されていました。この曲が、これほどライブに映える曲だったとは!ただ気の毒だったのはAaronで、この曲ではボーカルにエフェクターをかけているのですが、そのせいかどうか音量がぐっと下がってしまい、ほとんどボーカルが聞こえない状態になってしまっていました。なお、中間のギターソロからヴァイオリンソロの終わりまではAaronがキーボードを弾き、一瞬の早業でマイクをとりあげてボーカルに復帰していました。
In the Dead of Night
MarcoとTreyがあの7拍子のややこしいリズムを紡ぎ出す中、Eddieが「ドウモアリガトウ!」とMCを入れ、手拍子を求めて、本編最後は名曲「In the Dead of Night」。U.K.でのデビューアルバム『U.K.』に収録されたバージョンですが、ギターのフレーズはAllan Holdsworthそのままではなく、Alexの工夫が随所に盛り込まれたものになっていました。

ここでメンバーはいったん下手の袖に下がり、アンコールの演奏を求める手拍子が客席から鳴り響きます。再び出てきたEddieの手にはクリスタルのヴァイオリンが握られており、それを見た聴衆は大興奮。

Larks' Tongues in Aspic, Part 2
Alexがイントロのギターリフを鳴らした瞬間、会場にどよめきが湧きました。まさかこの曲を持ってくるとは!Eddieも乗りに乗っており、リズム隊のキメではボウをくるくる回し、ヴァイオリンの聴かせどころでは強烈に刺激的な音色でヴァイオリンに悲鳴を上げさせていました。Eddieがこの曲を弾くのは昨年夏のロシアでの「King Crimson Festival 2008」の映像で見てはいましたが、そのときはTony LevinやAdrian Belew、Pat Mastelottoとの共演。つまり準本家(←Frippがいないので)Crimsonでの演奏でしたし、NYCでのUKZファーストライブでもTonyとPatを加えたセッションでこの曲を披露したとのことでしたから、今日ここで聴けるとは予想外でした。
Caesar's Palace Blues
「もう1曲!」とEddieが指を1本立てて、彼のヴァイオリンを最大限に活かす「Caesar's Palace Blues」。素晴らしい演奏でしたが、Eddieのコーラスがなかったのと、最後の高速アルペジオで低音弦でのフレージングが省略されていたのがちょっと残念。
The Sahara of Snow, Part 2
最後はリズム隊が途切れなくリズムをつないで、U.K.からBrufordに引き継がれた曲である「The Sahara of Snow」の後半部。この曲ではAaronはストラトを弾いていました。そして最後の最後、EddieはMarcoの前に立ちはだかって、指揮者のように指を振るい大団円を演出して、全ての演奏を終えました。

ボーカルの弱さが気にはなった(終演後に並んで挨拶するときAaronがちょっと悄気ているように見えたのは気のせい?)ものの、インストパートに関しては文句なしのちょうど2時間の演奏が終わって、興奮も冷めやらぬままにサイン会。Eddieが応じてくれるということで、会場で販売されていたCDやTシャツにサインをしてもらおうと長蛇の列ができました。難波弘之氏の姿も横目で見たりしながらゆっくりと列が進むうちに、後片付けを終えて出てきた他のメンバーはエントランスのところで勝手に記念撮影やサインに応じていましたが、やがてEddieを置いてフツーに会場の外へ歩いて出て行ってしまい、残されたEddieは1時間余りも1人でサインし続ける羽目に……。その最後の方になって、ようやく私もEddieの前に立てました。

「(親しみやすい表情で)ハイ!」
「30年前にもあなたに会ったんですよ」
「そう?日本青年館?」
「いえ、中野サンプラザで。そして今週木曜日にも、またお目にかかります」
「STBだね。どうもありがとう!」

しかし上には上がいるもので、30年前のU.K.来日時のツアーパンフ(日本版)を持ってきているファンがいました。物もちがいい人だなぁ。Eddieもこれには驚いたようで、手にとって1ページずつめくってしげしげと眺めていました。ともあれ、右がEddieのサインをいただいた『Radiation』。本当は2月に既に購入してはあったのですが、サイン欲しさに会場で買い足してしまいました。U.K.時代の作品の紙ジャケもありましたが、UKZというバンド(の存続)を応援するならこちらを買った方がいいかな、と。まあ一種の寄付のようなものです。

Eddieは音楽的にも人間的にも我の強い人だと言われてきましたが、この日初めて間近に出会ったEddieの表情はとても紳士的かつ親しみやすく、握手をした彼の手は柔らかくあたたかでした。そして、聴衆のハートをがっちりとつかむエモーショナルでテクニカルな演奏能力を保持し続けていることを彼自身が証明してくれたことが、何よりもうれしかったライブでした。

2009/06/11

東京2日目=今回の日本ツアーの最終日は、STB139(六本木)。ここではTerry BozzioAllan Holdsworthも聴いていて、なんだかUK人脈にはなじみの深い場所です。今日は音楽仲間のrobin☆氏及びカネコ氏と待ち合わせての参戦で、開場時刻の18時ぎりぎりに3人揃って、中央のそこそこいい場所に席を占めることができました。

まずはギネスで喉を湿らせてから、舞台上を偵察。メンバーの配置は九段会館とだいたい変わりませんが、さすがに九段会館に比べると狭いので、それぞれの立ち位置がコンパクトに密集している感じです。そして、ギターのAlexの足元にセットリストが貼ってあるのを発見!曲の内容と順番は九段会館と同じですが、「Legend」から続くトリオ演奏の部分に「Austin Powers」と記述されていました(右の画像をクリック)。これは、後で調べてみたところAlexがTerry Bozzioと組んだ作品『[Sic]』に収録された曲のようです。また、Marcoのドラムセットは九段会館ではワンバスにツインペダルでしたが、今日は堂々たるツーバスのセットなのも目を引きます。

開演までの間、ビールを飲みながら30年前のU.K.来日時の話で盛り上がっていたところ、我々の隣に座っていた女性2人が会話に参加してきました。このお二人、揃ってプログレ好きという奇特な姉妹で、話をしてみるとかなりディープなところまで追いかけておられる様子。終演後のサイン会のときにEddieに渡すプレゼントをその場でラッピングしながら、ここぞとばかりにプログレ談義を炸裂させ、我々も開演までの時間を楽しく過ごすことができました。いやぁプログレって、本当にいいものですね(←違)。

そして開演前の主催者からのアナウンスの中で、この日最初のサプライズがありました。Eddieが使用している機材のうち下のキーボード=CME UF MIDIコントローラーを、終演後にオークションにかけるとのこと。テーブル上のコースターの裏面に氏名・電話・入札額を書いて、帰りに受付に出して下さいというびっくり企画です。同行のrobin☆氏は「Eddie大丈夫か?お金がないのか?」と失礼な心配をしていましたが、当然これもファンサービスの一貫でしょう(と信じたい)。

そうこうするうちに定刻の19時半になって会場が暗くなり、歓声が上がる中SEが鳴り響いてバックステージからメンバーが登場。月曜日と同様に「Night After Night」から演奏が開始されました。

以下、セットリストに沿って曲が進みますが、この日もタイトな演奏が次々に展開され、小規模な会場ならではの親近感もあって客席もどんどんヒートアップしていきます。Eddieのソロの冒頭が「Prelude」であったことと、Marcoのドラムソロの構成が変わっていたことを除けば、おおむね月曜日と同じ内容ですが、同じ曲・同じ演奏であってもいいものは何度聴いてもいい!そしてこの日はMarco寄りの位置に席をとったのですが、彼のいかにも楽しげな表情でのドラミングは、本当に魅力的です。Aaronのボーカルはこの日もちょっと控えめの音量でしたが、月曜日に比べれば存在感あり。AlexのギターもTreyのウォーギターも、そしてもちろんEddieの演奏も文句なしのテクニックを見せつけてくれました。

素晴らしかったこの日のライブもいつしかアンコールに入り、「Larks' Tongues in Aspic, Part 2」が終わったところで、この日2度目のサプライズがありました。Eddieが中央のマイクの前に立ち、この日の聴衆、ツアーのプロモーター、エージェント、ステージ下手の2台のMacBook Proの後ろでサウンドをコントロールしていたスタッフに感謝の言葉を述べた後、彼がYouTubeの映像で知ったというU.K.のトリビュート・バンドUnKnownの女性ヴァイオリニスト("Junko Minobe")をステージ上に呼び上げたのです。UnKnownの演奏は9年前に一度だけ、吉祥寺のSTAR PINE'S CAFEで聴いたことがありますが、ここでこういう形でお目にかかるとは全くの予想外でした。そして演奏された「Caesar's Palace Blues」は、ツイン・クリスタルヴァイオリンの重奏が曲に厚みを加え、さらにソロのパートではかっこいいヴァイオリンバトルを繰り広げるロングバージョンとなりました。

終演後、総立ちで拍手を送る客席を見ながら、Eddieも他のメンバーも満足そうな笑顔を見せてくれましたが、満足したのはもちろん我々の方。robin☆・カネコの両氏ともども「凄いライブだった!」と興奮冷めやらぬまま、会場を後にしたのでした。

ただ、一つ気になることがあるとすれば、今回のツアーでUKZとしての新曲の披露がなかったこと。EP『Radiation』をリリースした後、この日までの間にバンドとしてマテリアルを増やす時間はいくらでもあったはずですし、かつてのUK再結成未遂時に日本のプロダクションが資金面でのバックアップをしていたことを想起すれば、今回の来日もUKZをビジネス的にもアピールする機会であったと思うのですが、それがなかったということは、パーマネントなバンドとしての活動ができているのか?という疑問が浮かびます。これだけの才能を集めておいて、過去の曲の再現とメンバーのソロとに演奏時間の大半を費やすのはあまりにももったいない!UKZが、彼らのオリジナルな楽曲を中心としたセットリストを引っさげて=つまりフルアルバムをリリースした上で、再び来日してくれることを願ってやみません。

Keyboard Magazine 2009 AUTUMN No.366

ミュージシャン

Eddie Jobson keyboards, violin
Trey Gunn 10-string touch guitar
Alex Machacek guitar
Marco Minnemann drums
Aaron Lippert vocals, keyboards, guitar

セットリスト

  1. Night After Night
  2. Alaska
  3. The Only Thing She Needs
  4. Houston
  5. Eddie Solo
  6. Trey / Marco Duo
  7. Alex / Marco / Trey Trio
  8. Marco Solo
  9. Tu-95
  10. Rendezvous 6:02
  11. Carrying No Cross
  12. Radiation
  13. In the Dead of Night
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  14. Larks' Tongues in Aspic, Part 2
  15. Caesar's Palace Blues
  16. The Sahara of Snow, Part 2