Toto

2006/05/07

東京国際フォーラムで、Totoのライブ。久しぶりの新譜『Falling In Between』がなかなかの出来だったので、大いに期待して会場に足を運びました。

今回もまた、1階席の中程右寄。ステージには新譜のジャケットを模したようなオレンジ・黄・ピンクの複雑な模様のカーテンがかかっていて楽器が見えませんが、定刻を10分程過ぎて重低音が響きだし、パーカッションやコーラスに続いてタイトルナンバーの「Falling In Between」のドラム音とともに幕が切って落とされると、中央にギターのSteve Lukather、上手側はドラムのSimon Phillips、ベースのMike Porcaro。下手側はキーボードのGreg Phillinganes、サポートギターのTony Spinner、そしてTonyとLukeの間にメインヴォーカルのBobby Kimballという布陣。そう、今回のツアーではDavid Paichの巨体を見ることはできず、彼のヴォーカルとキーボードは新メンバーのGreg Phillinganesが担当することになっています。そしてそのGregがヴォーカルを聞かせた2曲目の「King Of The World」の後に、Lukeが「サイコー!」とMC。

今日のショウでもLukeはサービス精神旺盛で、「サイコー!」「アリガトー!」を連発したり(なんだかキャラが場末の旅館の番頭さんみたいなんですけど……)、「I'm sexy」とばかりにお尻フリフリダンスを踊ったりJackson5時代のMichael Jacksonのモノマネをしたり、アンコールではSimonと相撲をとったり。そのSimonのドラムも相変わらずパワフルで、フラッシュ明滅でのドラマチックな高速タム連打や左手側に配置されたライド、オクタバンなども健在。「Hydra」の繰り返しフレーズの上に重ねるドラムソロは強烈でしたし、「Stop Loving You」から始まるアコースティックセットでは、ステージ中央にミニセットが置かれて右手でシェイカーを鳴らしながら左手のスティックでスネアやタムをきびきびと鳴らしたりしていました。かたやGregのキーボードはKORG中心だったようで、メインはスタンドに2台重ね、左右にもクレーンのような変わったスタンドから吊り下がるようにキーボード。要所でいい音を出していましたが、ピアノソロだけは何をやりたいのか意味不明……。Bobby Kimballのヴォーカルは絶好調とは言い難く、曲によっては高音が出ていなかったほか、全体に声が通っていなかったのですが、これはPAの問題かも?Mike Porcaroは例によって淡々と縁の下の力持ちをやっていましたが、「Rosanna」の後のメンバー紹介の場面でひとしきり紹介を終えたLukeの後を引き継いでMikeがLukeを紹介したときには、「Mikeがしゃべった!」とどよめきが湧きました。

演奏の方では、ミドルテンポでグルーヴィーなノリにアレンジした「Pamela」やジャズっぽいアレンジの「Rosanna」(途中から本来のアレンジに回帰)が面白く、そして古い曲はメドレーでつないで極力多くの曲を聴かせつつ、新譜のプロモーションにもしっかりなっているという巧みな構成でした。また個人的には、『Isolation』から「Endless」「Isolation」が選曲されたのが嬉しい驚き。この2曲も短縮版をつないだものでしたが、できればフルレンスで聴かせてほしいところでした。逆に「English Eyes」が聴けなかったのが残念だったほか、新譜ラストの「No End In Sight」もぜひ聴きたかったと思いました。また「Endless」ではギターにトラブルがあったようで、最初音が出ずすぐにギターを交換していましたが、前日の横浜でもほぼ同様のトラブルがあってステージ上でLukeが激怒したという事件があったそうです。

そんなこんなはありましたが、2回目のアンコールでGregのヴォーカルによる「Africa」が演奏され、エンディングで一人ずつ去っていって遂に2時間半のショウの終局を迎え、あらためてメンバーがステージ上に居並ぶと、会場は暖かくも敬意に溢れた拍手で満たされました。彼らには、これからも定期的に来日して、これぞプロフェッショナルというTotoならではの演奏を披露してもらいたいものです。

ミュージシャン

Bobby Kimball Vocals
Steve Lukather Guitar / Vocals
Greg Phillinganes Keyboards / Vocals
Mike Porcaro Bass
Simon Phillips Drums
Tony Spinner Guitar / Vocals

セットリスト

  1. Falling In Between
  2. King Of The World
  3. Pamela
  4. Bottom Of Your Soul
  5. Caught In The Balance
  6. Make Believe / Hold The Line
  7. Stop Loving You / I'll Be Over You / Cruel / I Will Remember
  8. Piano Solo(including「通りゃんせ」)
  9. Rosanna
  10. Let It Go
  11. Endless / Isolation / Gift Of Faith / Kingdom Of Desire / Guitar Solo / Hydra / Drum Solo / Taint Your World
  12. I Won't Hold You Back
  13. Girl Goodbye
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  14. Home Of The Brave
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  15. Africa