スイス・スピリッツ

2006/03/19

Bunkamura ザ・ミュージアムの「スイス・スピリッツ」に行ってきました。これは、スイスの山々を描いた絵画を中心に、18世紀の油絵から現代ポップアートまで目配りした展覧会。

スイス絵画では、やはり地理的な条件や湖水の美しさからベルナーオーバーラントの山がとりあげられる機会が多かったようで、マッターホルンでおなじみのツェルマットの風景はほとんどなかったのですが、全体におとなしめの作品が多く、おっ、これは!と目をみはるようなものはありませんでした。それでも、特に前半の油彩画では、薄い空気を通して降り注ぐ紫外線の輝きや氷河の雪解け水特有の白い奔流が見事に描かれた作品群に懐かしい思いがして、またスイスへ行きたくなってきます。

全体を通して、鉛筆と水彩で走り描きされた調査記録風の絵から伝統的な油彩画、さらにあからさまにゴーギャンやゴッホの影響下にある作品、フォービズムの大胆な色使い、シルクスクリーンや写真など実に様々な素材が体系的に並べられていて見やすい展示でした。1点、表から見ると曇りガラスの向こうにぼんやりと山の姿が映し出されているが裏に回るとびっくり、というのがあってとても面白かったのですが、これから観る人のために、その正体は内緒にしておきましょう。

ザ・ミュージアムへのエスカレータを下った中庭に面したカフェ「ドゥ マゴ パリ」では、「スイス・スピリッツ」連動企画で「仔羊もも肉の煮込み サントワーヌ」を供していました。ちょうどブランチの時刻なので絵を見る前にいただくか、と腰を落ち着けて注文してみましたが……ま、こんなものかな?