俊寛 / 身替座禅

2003/09/14

久しぶりにうっちゃまん女史を誘って今月の歌舞伎座は、播磨屋さんの「俊寛」と「身替座禅」を幕見席で。

俊寛

これまで仁左衛門丈・猿之助丈・幸四郎丈と観て、今日は吉右衛門丈。瀬尾の富十郎丈との組み合わせで大いに期待しましたが、確かに期待した通りの出来でした。毎度のごとく、船出のときに取り乱して「おお〜い、おお〜いぃ!」と呼ぶ場面では目頭が熱くなってしまいましたが、船を見送って放心する最後の場面、竹本がかぶるところが妙にうるさく感じてしまったのがちょっと残念。

身替座禅

富十郎丈の右京に吉右衛門丈の玉の井で、30分前までシリアスな芝居をやっていた二人ががらっと役柄を変えた喜劇になるのが最高。富十郎丈はもともと踊りの名手でしかも品格とユーモアを兼ね備えており、こうした狂言由来の芝居はひとつひとつのセリフ回しと間が完璧で、しっかりはまっている感じです。そして吉右衛門丈の玉の井!以前團十郎丈の玉の井も見たことがありますが、普段女役をやらない役者が醜女(?)の深情けを演じるのがこの芝居の面白いところで、吉右衛門丈も大真面目に出てきて顔を見せただけで場内爆笑。そしてどこでドスをきかせるのかと思ったら、太郎冠者に身替わり交代を求める場面で「手討ちにいたすが大事ないかや?」の「かや?」を「かやー!」と太い声で脅しつけるところでした。とにかく最初から最後まで、場内大笑いの楽しい芝居でした。

配役

俊寛 俊寛僧都 中村吉右衛門
丹波少将成経 中村梅玉
海女千鳥 中村魁春
平判官康頼 中村歌昇
瀬尾太郎兼康 中村富十郎
丹左衛門基康 中村芝翫
 
身替座禅 山蔭右京 中村富十郎
太郎冠者 中村歌昇
奥方玉の井 中村吉右衛門

あらすじ

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