日本画の巨匠展 2

1999/11/13

山種美術館で、「日本画の巨匠展 2」を見ました。

9月に見た同美術館の企画展の続きですが、特定の画家の展示会をみるのではなく、こうして美術館の企画に乗って様々な作家の作品を並べてみると、これまで知らなかった画家との出会いや画家同士の師弟関係の意外な発見があったりして面白いものです。以下に紹介したもののほか、西郷孤月《台湾風景》での熱帯の写実、杉山寧《榕》の重厚な質感が自分には新しく、一方、高山辰雄《坐す人》の変わることのない懊悩と微笑の表情に懐かしさを覚えたりもしました。

《心神》(横山大観:1952年)。見るものの視点が高く、そのことが雲海上の孤高の山の神性を一層際立たせています。
《昆虫二題(粧蛾舞戯 / 葉蔭魔手)》(速水御舟:1926年)。これこそ御舟ワールドという感じ。
《暎》(岩崎英遠:1977年)。赤い空と地平線(水平線)上に歪む太陽と鳥、というのはこの作家の得意のモチーフ。
《尾瀬三種(水辺の夕 / 池塘の晝 / 草原の朝》(吉田善彦:1974年)。実のところフォルムのはっきりしない朦朧とした絵は好きではありませんが、この絵にはきっぱりとした意思のようなものを感じます。