スペイン国立バレエ団

1998/08/01

スペイン国立バレエ団を、Bunkamura オーチャードホールで観ました。開演14時、終演16時20分。演目は以下の通り。

「ボレロ」 マリベル・ガシャルド
フランシスコ・ベラスコ
「サパテアード」 ヘスス・コルドバ
「グリート」 マリベル・ガシャルド
ヘスス・フロレンシオ
「フラメンコ組曲」
 カラコーレス
 ファルーカ
 マルティネーテ
 ブレリアス
プリンシパル・ダンサーもろもろ
ソリストいろいろ
コール・ド・バレエ

「バレエ団」とうたってはいますが、フラメンコに代表されるスペイン舞踏のステージです。遠い昔、神戸に勤務していた頃に日銀勤務の友人に連れられて北野のフラメンコ・パブをのぞいたことはありますが、正式のステージでスペイン舞踏を見たのはこれが始めてなので、最初はどこに着目し、どのように評価したらよいのかとまどいましたが、そうしたシニカルな視点は抜きにして純粋にダンサーたちの躍動と熱情を受け容れればよいのだと気づくのにそう時間はかかりませんでした。ソリスト、コール・ド・バレエともそのきびきびした動きに魅了されましたし、特に男性ダンサーたちの発する汗とフェロモン(?)には圧倒されるものがあります。ステージが終わり会場を後にする観衆の多くが背筋をぴんと伸ばし、足取りがリズミカルだったように感じたのもあながち錯覚とは言い切れないでしょう。

とはいえ、「サパテアード」でのヘスス・コルドバの足技や「グリート」「フラメンコ組曲」での華麗なフラメンコ・ギターと歌など見どころも多く、最初から最後まで見る側にも緊張の持続を強いる正味2時間のステージ(「グリート」と「フラメンコ組曲」の間に休憩あり)は、過労から体調を崩して(情けない……)前日出先から直帰を余儀無くされた自分には少々厳しいものがありました。観る側も全体に慣れていないところが感じられ、ここは拍手のしどころではないかな?と思われます場面がいくつかありましたが、そうした居心地の悪さを埋め合わせるかのように、各演目が終わった後の拍手はひときわ大きいものでした。